インダストリアル
Fitsco

上海富欣智能交通控制有限公司(FITSCO)

ウインドリバー、スマート鉄道実現にむけ設計されたプラットフォームを提供

FITSCO社、安全性が実証された自動列車信号ソリューションを提供

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「包括的な安全開発手法を提供してくれるウインドリバーは、理想のパートナーです」

—FITSCO社ジェネラル・マネージャー、ウー・ハオ氏

課題

上海の福新インテリジェント交通ソリューション、FITSCO社(以下、FITSCO)の、先進的な自動列車保護システム「JeRail ATP-100」の開発には、最高レベルの安全性を示すSIL4認証に合格することが重要な課題でした。スピード、向き、ドアロックなどの重要な操作を制御するシステムは、厳しい国際的な安全基準を満たす必要があります。

アプローチ

30年以上にわたるセーフティクリティカルなソフトウェアの経験を持つウインドリバーだからこそ、FITSCOに包括的な信頼性の高いシステムプラットフォームを提供することができました。ウインドリバーのVxWorks® Cert Platform は、FITSCOの開発者に、EN 50128認証アプリケーションを提供するための商用オフザシェルフ(COTS)プラットフォームを提供しました。また、ウインドリバー プロフェッショナルサービス は、VxWorks Cert Platformのセーフティケース(製品が安全規格に準拠していることを文書化したもの)を、ATPコントローラにシームレスに統合することを実現しました。

導入効果

FITSCOは、SIL4の認証目標を達成しただけでなく、時間と予算の範囲内で認証を取得しました。プロジェクト全体の完成までに約2年を要し、製品はSIL4認証を取得することができました。

メディカル
OLYMPUS SURGICAL

オリンパス サージカル テクノロジーズ

ウインドリバー、オリンパスのESG 400の規制順守を支援

外科手術用高周波ジェネレーターを予算内でいち早く市場投入

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「ウインドリバーのサポートにより、IEC 62304とFDAガイダンスに準拠した書類を、カスタマイズして作成できました。容易かつ短時間でソフトウェア監査に合格し、予定より早くFDA認可製品を発売できました」

—オリンパス サージカル テクノロジーズR&D Surgical Therapy Software部門責任者、ルッツ・カースティーン氏

課題

低侵襲手術の分野におけるテクノロジリーダーであるオリンパス サージカル テクノロジーズ(以下、オリンパス)は、次世代の外科手術用高周波ジェネレーターの開発にあたり、強みに集中したいと考えていました。同社は、競争の激しい市場の中で、迅速に必要な認証を取得するためには、信頼できるベンダーにソフトウェア開発と検証をアウトソースする必要がありました。

アプローチ

オリンパスは、新しい安全性が要求されるRTOSの開発、文書化、検証をウインドリバーに委託しました。ウインドリバープロフェッショナルサービスは、VxWorks®のフルボードサポートパッケージとカスタマイズされたハードウェアサポートを開発しました。ウインドリバーエデュケーションサービス は、同社のニーズに合わせてクラスをカスタマイズし、アプリケーション開発者の教育のスピードアップを実現しました。

導入効果

オリンパスの社内開発チームは、差別化されたアプリケーションの開発に集中することができ、革新的な製品をいち早く市場に投入し、FDAの認証を得ることができました。このプロジェクトは予定通り、予算内で完了し、両社の継続的な協力関係の基礎を築くことができました。

航空宇宙・防衛

NASA IV&V

NASAの長期的なコスト削減にウインドリバーのシミュレーション技術が貢献

GO-SIMプロジェクトは、すべての開発者、テスター、システムエンジニアに、忠実度の高い強力な宇宙探査機シミュレータを提供します

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Video: Simics helps NASA reduce risks, time, and costs

NASAはWind River Simicsを使用することで、シミュレーションモデルの80~90%を他のミッションで再利用することが可能になり、大幅なコスト削減が実現できました。

課題

2010年にNASA IV&VのIndependent Test Capability(ITC)チームは、全球降水観測計画(GPM)Operational Simulator(GO-SIM)プロジクト向けに、ソフトウェアのみのシミュレータを開発しました。GO-SIMはハードウェアに依存しない、忠実度の高いシミュレータとして設計されました。機能としては、フライトソフトウェアのバイナリ変更を行わない読み込みの実行、フライトスクリプトの実行、シングルステップによるデバッグ、地上システム経由のエラーの挿入、システムのストレステスト、他の分析結果の検証などがあります。従来のハードウェアベースのテストや検証は、ハードウェアのサポートやメンテナンスにかかるコストを考えると、実用的ではありませんでした。

アプローチ

Wind River® Simics® は、BAEシステムズ社のRAD750プロセッサをシミュレートすることにより、物理的なハードウェアで動作するのと同様に、仮想プラットフォーム上でターゲットソフトウェアを動作させることを可能にしました。IV&Vは、スクリプトの実行やデバッグ、検査、不具合挿入の機能に加え、物理的ターゲットハードウェアの制約なしに、システムの定義、開発、インテグレーションを行えるようになりました。IV&Vは、ソフトウェアの予想される動作の検証を行い、フライトソフトウェアが期待どおりに動作し、劣悪な状況に適切に対処できることを確信しました。科学計器シミュレータを組み込むことにより、機器と観測衛星間の接続の際のリスクを軽減し、国際的な協働システムの実現を図ることができました。

導入効果

NASAIV&VはWind River Simicsを採用して、従来のハード ウェアシミュレーションを使用して開発した場合よりも短期間かつ低コストで、ハードウェアに依存しない完全なシミュレータを開発することに成功しました。NASA IV&VはWind River Simicsにより、2つの点で品質を強化できました。ITCチームは、問題の検証能力を確信することができた点。さらに、開発時にソフトウェアシミュレーションにより、次のフェーズに進む前に早期にバグを見つけて修正することができた点です。NASA IV&Vは、Wind River Simicsを使用することで、シミュレーションモデルの80~90%を、James Webb Space Telescopeのような、他のミッションで再利用できるようになりました。

航空宇宙・防衛
BAE

BAEシステムズ

BAE、英国空軍の納期、および安全性とセキュリティに関する厳しい要件を満たす

VxWorksのRTOSと開発ツール、先進の戦闘機のレーダーマップ表示システムを強力に支援

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「TARDISプロジェクトをウインドリバープラットフォーム上で標準化することで、設計開発を加速し、厳格な安全・セキュリティ要件を満たすことが可能なソフトウェア基盤を得ることができました」

— BAEシステムズ社広報担当者

課題

英国空軍は、Tornado GR4低レベル攻撃ジェットのために、エラーのないナビゲーションを迅速に開発する必要がありました。TARDISと呼ばれるこのシステムは、パイロットとナビゲーターの両方にレーダーデータとデジタルムービングマップ表示データをオンザフライで処理する必要があります。課題は、複数の高度に洗練されたソフトウェアアプリケーションを確実に統合し、フルカラーのリアルタイム表示を実現することでした。

アプローチ

BAEシステムズ(以下、BAE)は、VxWorks® リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)、 開発ツールプラットフォーム、Wind River® プロフェッショナル・サービス を採用し、最先端のTornado Advanced Radar/Map Display Information System(TARDIS)を提供しました。

導入効果

ウインドリバーの製品とサービスを使用して、BAEのアビオニクスエンジニアは、液晶アクティブマトリクスディスプレイ、最新のレーダー処理技術、地図生成ソフトウェアとグラフィックスを使用した最先端のシステムで、困難な納期に対応することができました。ARDISには、パイロットとナビゲーターが同時に、または別々に表示を見ることができるデジタルカラーディスプレイ画面が用意されています。このシステムは、レーダーデータとデジタルムービングマップ表示データを統合し、低レベルの地形ナビゲーションと回避機能のための最適な状況認識を可能にします。

オートモーティブ
Continental

コンチネンタルAG

ウインドリバーのコンパイラが車両システム開発を加速

開発を一元化することでコストを30%以上削減

「現在取り組んでいるデバイスは、数年前より高度化しています。自動車分野のテクノロジー、機能、安全性で最先端に立ち続けるには、ウインドリバーのような業界リーダーと緊密な関係を保つことが不可欠です」

—コンチネンタル・オートモーティブグループ、PLMシステム・ソフトウェア・検証部門ディレクター、ウード・ユーダシュケ博士

課題

自動車サプライヤーであるコンチネンタルは、時間の節約、コストの削減、グローバルに分散している開発拠点での開発プロセスの標準化を求めていました。同時に、機能安全規格ISO26262の要件を満たす必要がありました。これを実現するためには、共通のプロセスとツールを使用して、すべてのフェーズと拠点で開発プロセスを標準化するグローバルな取り組みが必要でした。

アプローチ

Wind River® Diab Compiler は、C/C++コンパイラ、アセンブラ、リンカ、ANSI CおよびC++ライブラリ、命令セットシミュレータからなるOSにとらわれないツールをコンチネンタルの開発者に提供し、開発のスピードアップ、ソフトウェア品質の確保、グローバルな開発データの標準化に必要なすべての機能を提供します。ウインドリバーは、スイートの各リリースを厳密にテストし、開発プロセス全体を通して機能安全基準を確保し、スイートを使用するお客様をサポートしています。

導入効果

ツールスイートを更新することで、コンチネンタルは開発者の効率を高め、結果を標準化し、世界中の48の開発拠点でISO26262準拠を実現しました。ツールとプロセスを標準化することで、コンチネンタルは開発コストを30%以上削減することに成功しました。

航空宇宙・防衛
AgustaWestland Helicopter Touch Screen

アグスタウェストランド

セーフティクリティカルなヘリコプター用タッチスクリーンユニットの開発をウインドリバーが支援

アグスタウエストランドが、スタンダードベースのアプローチを使用し、将来のアップグレードを想定した設計にVxWorks 653を採用

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アグスタウエストランドは、ARINC653に定義されたアプリケーションのパーティショニングを実装したVxWorks 653を採用することにより、軍用ヘリコプターのセーフティクリティカルなタッチスクリーンをスタンダードベースのアプローチを用いたモジュールの一部として開発しました。

課題

アグスタウエストランドは、軍用ヘリコプターのアップグレードプログラム向けに、新しいセーフティクリティカルなアビオニクスディスプレイの開発に革新的なアプローチを採用したいと考えていました。軍用ヘリコプターでは、これまでコックピットやキャビン内にアビオニクスディスプレイ制御装置を使用していましたが、新たなプロジェクトでは、新しい運用要件を満たすための追加機能の実装を目的としていました。

アプローチ

最先端のタッチスクリーンLCDディスプレイは、ARINC 653のパーティショニングを実装した VxWorks® 653 リアルタイムOSが統合されています。アグスタウエストランドは、VxWorks 653のオープンで拡張可能な設計により、ARINC 661のグラフィック固有の要件に合わせたディスプレイを構成することができました。また、従来のサプライヤーが使用していたターンキー・ブラックボックス方式とは異なり、モジュラーアプローチにより、ディスプレイシステムにアプリケーションを搭載することを可能にしました。

導入効果

アグスタウエストランドは、ARINC 653とARINC 661の規格に準拠したアプローチを用いて、HMIナビゲーションを改善し、軍用ヘリコプターのアップグレードプログラムの運用要件をクリアし、セーフティクリティカルなアビオニクス用タッチスクリーン・ディスプレイを開発することができました。VxWorks 653は、モジュラーアプローチおよびインクリメンタル認証のためのオープンな基盤を提供しています。アグスタウエストランドは、今後のアップグレードやTSUバリエーションでこれらの機能を活用することが可能となります。

オートモーティブ
Magneti Marelli

マニエッティ・マレリ

ウインドリバー、マニエッティ・マレリのトップの座獲得に貢献

記録的な4ヶ月間でF1データロガーをリエンジニアリング

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「対応が早く、効率のよいテクニカルサポートのおかげで、中断や遅延なく、プロジェクトを最速で進めることができました。プロジェクトを通して常にウインドリバーのサポートがありました。プロジェクト開始時から現在まで、同じチームが当社製品のサポートを担当しています。かけがえのないメリットです」

—マニエッティ・マレリ・モータースポーツ、開発部門責任者、リカルド・デ・フィリピ氏

課題

マニエッティ・マレリは、テスト、ウォームアップ、予選、レースラップ中にリアルタイムのパフォーマンスデータをピットスタッフ、設計者、エンジニアに送信するための新しい車載用テレメトリーロガーの開発を必要としていました。理想としていたソリューションは、同期してデータを収集、暗号化して送信し、瞬時に分析できるようにすることです。発期間は短く、マニエッティ・マレリはF1の重要な顧客を獲得するために、最先端の製品を迅速に提供する必要がありました。

アプローチ

Wind River® Platform for Automotive Devices, VxWorks® Editionは、リアルタイムOSを必要とする車載機器向けに特別に設計されました。ウインドリバーのエンジニアはマニエッティ・マレリと協力して納期内に、 パートナーのエコシステムを活用してデータロガーのファームウェアをカスタマイズしました。

導入効果

ウインドリバーとエコシステムパートナーのDatalightとの協働により、マニエッティ・マレリはF1の新規顧客を獲得しただけでなく、わずか4ヶ月で最先端の自動車用デバイスの開発、テスト、納品を実現しました。データロガーは、高周波データ取得と高い信頼性を両立しています。

インダストリアル
Siemens

シーメンス

ウインドリバー、シーメンスのエンジニアリングコストを半減し、市場投入までの時間短縮を支援

シーメンス、高性能な産業用PCにVxWorksを採用

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「VxWorksによって、自社OSの開発、保守が不要となったため、市場投入までの時間の短縮、これにまでにないスピードでの製品リリースが可能です。実際、予定より4か月も早く製品を発表できました」

—シーメンス産業用パソコンSIMATIC IPCプロダクトマネージャー、アントン・ソーター氏

課題

シーメンスは産業用PCのマーケットリーダーです。同社の高性能コンピュータは、非常に厳しい環境で動作し、多くの場合は、工場のフロアに直接設置されています。シーメンスのPCは、デターミニズム、迅速な応答、安全性が要求されるタスクを実行するために、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を必要としていました。これまでは国産のRTOSを使っていましたが、維持費が大変かかっていました。

アプローチ

シーメンスは、自社システムを実績のある商用RTOSに置き換えることで、多くの開発ステップを削減し、大幅にコストを節減できることが分かりました。シーメンスの産業PCグループは、徹底的な調査を行い、長年の成功実績を持つ実証済みのソリューションであるVxWorks® が、市販されているすべてのRTOSの中で最良の選択であると判断しました。

導入効果

安全性とセキュリティが決め手となりました。ウインドリバーとVxWorksは、航空宇宙・防衛などの、安全性、セキュリティ、信頼性が重要なアプリケーションで実証されています。ウインドリバーのソフトウェアは、シーメンスで使用されているチップのインテル® ハードウェアとの最適な互換性を実現しています。VxWorksを使用することで、シーメンスは自社製システムと比較してエンジニアリングコストを50%削減し、予定よりも4ヶ月早い製品リリースを実現しました。

航空宇宙・防衛

ノースロップ・グラマン

ノースロップ・グラマンのUCAS-D計画用ソフトウェアプラットフォームにVxWorksが採用

X-47B無人戦闘航空機システムは、空母との統合に成功

ビデオ:ノースロップ・グラマンがX-47BにVxWorksを採用

「ウインドリバーは、当社のソフトウェアアーキテクチャの主要部分を提供しています。VxWorksにより、すべてのミッションコンピュータと関連する全システムの効果的な運用を実現しています」

— ノースロップ・グラマン社航空宇宙部門責任者、タイ・パレンター氏

課題

海軍は、無人戦闘航空機(UCAS)が空母から安全かつ自律的に運用され、飛行中の燃料補給が可能か知る必要がありました。ノースロップ・グラマンは、ステルス仕様に設計された全長38フィートの無尾形無人航空機「X-47B」を開発し、これに対応しました。コンピュータ制御のX-47Bは、空母と常にリアルタイムのデータを交換しながら飛行するロボットとして設計されていました。デモンストレーターモデルを製造するために、ノースロップ・グラマンはGKN Aerospace, Lockheed Martin, Pratt & Whitney, Eaton, GE, Hamilton Sundstrand, Dell, Honeywell, Goodrich, Moog, Parker Aerospace, Rockwell Collins、ウインドリバーでチームを編成しました。

アプローチ

ノースロップ・グラマンは、UCAS-DemonstratorプログラムのソフトウェアプラットフォームとしてVxWorks®を選択しました。GE Aviationは、UCAS-Dコンピュータ、ネットワーク、および電子機器のインターフェースのバックボーンであるCommon Core Systemの基盤としてVxWorksを選びました。 VxWorksは主要なコンピューティング環境を提供するだけでなく、ノースロップ・グラマンの開発者はVxWorksツールを活用して、X-47Bの重要なアプリケーションを迅速に作成、デプロイ、保守することができました。また、VxWorksの構築により、ノースロップ・グラマンは、セーフティクリティカルな制御システムを迅速に作成、デプロイ、保守することができました。

導入効果

海軍の戦闘機パイロットは、ピッチングしている空母のフライトデッキから安全に離陸、または着陸するために、リアルタイムのビューと音声による複雑なシステムに頼ざるを得ません。ノースロップ・グラマンのチームは、人間の知覚と判断のシステムを、ロボットが効果的に使用できるデジタル言語に翻訳することに成功しました。ウィンドリバーの実証済みの商用オフザシェルフ(COTS)認証製品は、ノースロップ・グラマンの厳しい軍事・商業安全基準を満たす高度に複雑なシステムの迅速かつコスト効率の高い開発を支援しています。

2013年には、「航空・宇宙分野における偉大な功績」が認められ、米海軍、ノースロップ・グラマン、ウィンドリバーを含むX-47B産業チームが、名誉あるロバート・J・コリアー・トロフィーを受賞しました。

ウインドリバーについて

イノベーションを実現するソフトウェア基盤

ウインドリバーは、安全性、セキュア、信頼性の高いIoTシステムのデプロイを可能にするテクノロジーと専門知識を提供し、重要なインフラの