News Release
ウインドリバー、NFV(Network Function Virtualization)とクラウドの進展を図る リアルタイム仮想化ソフトウェアを提供


ニュースハイライト
・Wind River Open Virtualization Profile は、業界トップクラスの超低レイテンシと物理デバイスに匹敵する高パフォーマンスを実現します。
・ネットワークのどこでも柔軟にサービスを運用可能で、サービスプロバイダに、ネットワーク使用効率の改善、サービスのスピードアップ、総所有コストの削減を図ります。
・Open Virtualization Profile は、オープンソースベースのYocto Project Compatible Linux ディストリビューションに最適化されています。

2013 6 25 日、カリフォルニア州アラメダ発 組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは、次世代の通信機器や、NFVNetwork Functions Virtualization)、クラウドの進展に対応すべく、高パフォーマンスでオープンソースのリアルタイムカーネル仮想化テクノロジを提供する「Wind River Open Virtualization ProfileOVP)」を開発しました。

通信業界は、データ通信量の飛躍的な増大がもたらす課題に直面しています。急増する端末の接続により、ネットワークの逼迫が生じています。同時に、通信事業者は新たな収益源を生み出し、利用者または端末当たりの月間平均売上を増やすために、高度なサービスの迅速な投入を推し進めています。さらに、ネットワークの拡張や運用に要するコストを削減するために、ハードウェアの稼働や電力消費の効率化を模索し、SDN(software defined networking) NFV といった市場トレンドへの投資を行っています。

Open Virtualization Profile は、Wind River Linux 向けの高価値なアドオンソフトウェアプロファイルで、オープンソースのカーネルベース仮想化技術KVM の最適化により開発されました。リアルタイムディターミニスティックなKVM ソリューションのメリットを、仮想マシン管理と商用組込Linux のトップベンダによるサポートとともに提供します。最高レベルのパフォーマンス、コスト効率、ソフトウェアインテリジェンスのネットワーク全体での移植性を組み合わせた、スケーラブルでエンド・ツー・エンドの、商用サポートの整った仮想化アプローチの導入が可能です。

Open Virtualization Profile では、従来のベンダ固有のIT 的な仮想化製品の使用に伴うパフォーマンスの低下なしに、ネットワークサービスを仮想マシン上に展開できます。ウインドリバー独自のリアルタイムへのアプローチにより、アクセスからコアまで、ネットワークのどの部分においても、インテリジェントなサービスの柔軟な運用が可能な製品を構築し、ネットワークの効率向上と運用コストの大幅な削減を図ることができます。Open Virtualization Profile は通信ネットワークの厳しい要求を満たすほか、他の分野にも応用できます。

主な特長は以下のとおりです。
・リアルタイム性を備えた高いパフォーマンス:測定値3 マイクロ秒以下の超低レイテンシ
・ 仮想マシンの柔軟なプロビジョニング
・ 仮想マシンのライブマイグレーション
・CPU の分離
・オープンソースベース:Yocto Project™oVirt などのフレームワークに対応
・各種ゲストOS の幅広いサポート
・インテルアーキテクチャに最適化:インテルデータプレーン開発キット(Intel® DPDK)とインテグレーション済みで、Intel® DPDK Accelerated Open vSwitch をサポート

仮想化は、NFV に向かうお客様にとって自然な歩みです。Light Reading 社の最近のアンケート調査によると、回答者の83%がこの方向に踏み出していますが、現在IT の世界で提供されている信頼性に対して、商用サポートの整ったキャリアグレードの信頼性を維持できるかが強く懸念されています1

ウインドリバーのマーケティング担当シニアバイスプレジデント、ジム・ダグラスは次のように述べています。「ネットワークが限界に近づくなか、仮想化によるアプローチは重要性を増しています。通信事業者はネットワークサービスの柔軟な展開が可能な、スケーラブルなプラットフォームへの移行を支援するNFV に期待しています。ウインドリバーはWind River Open Virtualization Profile により、キャリアネットワークの厳しいSLA に対応するリアルタイム仮想化ソリューションを提供します。すでにクラウドデータセンターで実現している柔軟性、拡張性、コスト削減、省電力化のメリットを、通信事業者も得ることができます」

「分散されたハードウェア環境から、柔軟な仮想化環境やクラウドに移行することで、通信事業者は新しいアプリケーションやサービスを、セントラルオフィスの拠点やハードウェアを個別に更新するのではなく、必要な場所に必要なタイミングで迅速に展開できます」

Open Virtualization Alliance のボード・メンバーで、インテルのシステムソフトウェア プランニングよびマーケティング担当ダイレクタのRam Peddibhotla 氏は、次のように述べています。「KVM は、エンタープライズにとどまらず、クラウドサービス事業者やより広範囲な通信業界に、柔軟な選択肢を提供できます。組込みソリューションは、OVA が認めるKVM 利用例のひとつであり、KVM の採用を拡大するであろうWind River Open Virtualization Profile のような革新的なソリューションを歓迎します。」

Wind River OVP 2013 年第3 四半期に提供開始されます。詳細については、こちらをご覧ください。
http://windriver.com/japan/announces/open_virtualization_profile

出典1 Heavy Reading, Software-Based Network Intelligence Benchmark survey, February/March 2013

Open Virtualization Alliance について
Open Virtualization Alliance は、KVM の認知度と理解向上に注力する業界団体です。KVM ベース・ソリューションの採用推進および、相互運用性とベストプラクティスの普及、エンタープライズクラスの仮想化ソリューションへのKVM 導入支援を行います。

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界20カ国以上で事業を展開しています。
http://www.windriver.co.jp