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Verizon社、世界初のエンドツーエンドで完全仮想化された5Gデータセッションを成功裏に完了


ニュースハイライト

  • Verizon社は、世界初のコアからエッジネットワークまでのエンドツーエンドで完全仮想化された5Gデータセッションを成功裏に完了
  • テクノロジのマイルストーンは、大規模なモバイル・エッジ・コンピューティングとネットワークスライシングへの第一歩であり、Verizon社は顧客の多様なレイテンシとコンピューティングのニーズへ迅速に対応することが可能に
  • ネットワークの柔軟性、スケーラビリティ、コスト効率の向上やサービスの迅速な提供を実現

 

ニューハンプシャー州、コンコルドーVerizon社は、世界初のエンドツーエンドで完全仮想化された5Gデータセッションをアメリカで成功裏に完了しました。このテクノロジのマイルストーンにより、Verizon社は大規模なモバイル・エッジ・コンピューティングとネットワークスライシングを提供し、顧客の多様なレイテンシとコンピューティングニーズへの迅速な対応を可能にしました。Verizon社は、今月上旬にボストンとベイエリアにある5G Edge拠点で、AWS Wavelengthを使用した開発者向けの5Gモバイル・エッジ・コンピューティングを公開しました。Verizon社がMECのリーダーシップを拡大する中で、無線アクセスネットワーク(RAN)における仮想化の重要性はますます高まっています。

RANの仮想化は、これまでコアネットワークで行われた仮想化と同様に、ソフトウェアとハードウェアの機能を分離し、汎用ハードウェア上でネットワークの構築を可能にしました。商用オフザシェルフ(COTS)ハードウェアを使用することで、新製品やサービスを導入する際の柔軟性とアジリティが向上します。特定用途向け専用ハードウェアの追加やアップグレードではなく、標準化されたインタフェイスを持つ、クラウドネイティブなコンテナベースの仮想化アーキテクチャへの移行により、柔軟性、スケーラビリティ、コストパフォーマンスの向上と迅速なサービスの提供を可能にしました。

Verizon社、テクノロジ企画担当バイスプレジデント、アダム・ケッペ氏次のように述べています。「コアからエッジまでのネットワーク全体の仮想化は、当社のネットワーク・アーキテクチャの大規模な長年にわたる再構築の努力により実現しました。これにより、ネットワーク全体の簡素化とモダナイゼーションが可能になりました。また、当社は長年にわたり、コアネットワークの仮想化技術の先駆者として、オープン RAN テクノロジの設計、開発、およびテストで大きな成功を収めてきました。」

こうした仮想化は、エコシステムで新たなベンダが参入する可能性を広げます。新規参入企業は、イノベーションを加速させ、運用コストを軽減し、顧客により近い位置で柔軟なネットワークとクラウドインフラの基盤を構築して、超低遅延を実現できます。顧客に最適かつ最も効率的なネットワークを提供することに重点を置いた5Gの主要なユースケースは、仮想化されたネットワークのプログラミング性に大きく依存しています。

ケッペ氏はまた、次のように述べています。「大規模なIoTソリューションや、より堅牢なコンシューマ機器とソリューション、AR/VR、遠隔医療、製造業における自律型ロボットやユビキタス・スマートシティ・ソリューションなどは、デジタル世界の実現のはじまりに過ぎません。仮想化のテクノロジの進歩は、デジタル化の実現に向けた重要なステップです。」

成功は連携により導かれる

Verizon社は、無線アクセスネットワーク仮想化の成功において、多くのパートナーと協働しています。

サムスン社は、仮想化された集約基地局(vCU)、リモート局(vDU)、無線子局で構成される商用5G仮想化RANソリューションを提供しました。このソリューションは、ソフトウェアベースの5G無線インフラをデプロイすることで、移動体通信事業者に対して効率性と柔軟性の向上、管理面でのメリットの提供を可能にします。サムスン社は先月、完全仮想化5G RANソリューションの提供を開始したことを発表しました。

インテル社は、インテル Xeon スケーラブル・プロセッサ、インテル FPGA プログラマブル・アクセラレーション・カード(インテル FPGA PAC)N3000、インテル・イーサネット・ネットワーク・アダプタXXV710を提供しました。これらにより、パケット処理、アクセラレーション、接続性の要件と、FlexRANレファレンスアーキテクチャを満たしています。

ウインドリバーは、仮想化された5G RANの基地局展開を実現するために、超低遅延と高可用性を可能にする、クラウドネイティブなKubernetesコンテナベースのソフトウエアインフラを、Verizon社に提供しました。ウインドリバーのソリューションは、最高クラスのvRANアプリケーション、何千ものノードの一元管理(single-pane-of-glass)とゼロタッチの自動管理の機能、およびネットワークアナリティクスを提供します。

Verizon社、仮想化の成功を基に今後も構築を継続

Verizon社は2019年の初めに、仮想化への取り組みに向けた成果を初めて発表し、ライブワイヤレスコアネットワーク環境にクラウドネイティブテクノロジを世界で初めて導入しました。そして今年の初めに、5Gコアネットワークにおけるスタンドアローン構成のトライアルに成功し、テクノロジを実証しました。コアネットワークの仮想化に続き、同社は2019年にはラボ環境でベースバンドユニットのオペレーション仮想化テストの成功を収めています。こうした仮想化の取組みが、今日のエンドツーエンドのライブネットワーク環境での成功につながっています。vRANの完全なデプロイは数か月後に開始される予定です。

ウインドリバーについて

ウインドリバーは、エッジコンピューティングソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。そのテクノロジは1981年から世界で最も安全でセキュアなデバイスに搭載され、20億を超える製品に使用されています。包括的なポートフォリオは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、広範なパートナーエコシステムに支えられています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、最高水準の安全性、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が要求される重要インフラシステムのデジタルトランスフォーメーションを加速しています。詳細については、ウインドリバーのサイトをご覧ください。
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