News Release
ウインドリバー新型コロナウイルス感染症(COVID-19)調査レポート ~パンデミックをきっかけに企業の変革が加速~


ニュースハイライト

  • 米国と中国のエグゼクティブの3人に1人以上が、新型コロナウイルスの影響によってビジネスのデジタルトランスフォーメーションに対する取り組みが加速していると回答しています。
  • 変革を望む企業は、パンデミックをきっかけに5G、コンテナ、クラウドネイティブなどの分野のテクノロジに対する投資を50%以上増やすと回答しています。
  • エグゼクティブやIoT、DevOpsリーダーの75%が、新型コロナウイルスの影響により、企業戦略の変更を行うと回答しています。

2020年5月19日、カリフォルニア州アラメダ発 – インテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは本日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な大流行(パンデミック)が、米国と中国のIoT、DevOps、セキュリティ、組込み開発分野のエグゼクティブの戦略にどのような影響を与えているかに関する調査レポート『COVID-19 and Corporate Strategies in the U.S. and China: A Seismic Event Demanding Change and Action from Top Executives(米国と中国における新型コロナウイルス感染症と企業戦略――危機的状況によって迫られる経営トップの変化と行動)』を公開しました。

危機的状況は、これまでのビジネスのフォーカスおよび考え方の大幅な変更や今後の戦略の見直しを迫る場合があります。今回の新型コロナウイルスのパンデミックはそういった重大な危機的状況の1つであり、特に世界の2大経済大国である米国と中国への影響を考えると、世界に与えるインパクトは甚大です。

ウインドリバーのCEO兼プレジデント、ケビン・ダラスは次のように述べています。「パンデミックの前から、非常に多くの企業がデジタルトランスフォーメーションの推進に目を向けていました。しかし、状況は一変し、DevOpsやIoT開発を率いるリーダー達は、テクノロジへの投資のスピードやその本質について、重大な決断を下すように迫られています。今回の調査では、コロナショックに見舞われた現在の世界で、ビジネスの先行きやテクノロジ、開発投資の方向性について前向きな企業は、今回の危機により変革を加速させ、変革の本質をも変える機会と捉えていることが明らかになりました」

通信、ヘルスケア、自動車、航空宇宙、製造業/産業機器といった業界のテクノロジーリーダーの見解を知ることで、リーダーたちがどのようにビジネスのフォーカスを変更し、投資を加速または延期しているのかが分かります。本調査レポートは、売上高1億から10億ドル規模の米国および中国企業のテクノロジ担当エグゼクティブ400人を対象にアンケート調査を実施しました。

新型コロナウイルスによる課題が新たなプレッシャーを生み出す中、生き残りにかける企業、新しい現実に適応するように変革する企業、何もしない企業に分かれつつあります。米国と中国はパンデミックの段階が異なるものの、いくつかの面で各国の対応は似たような傾向を示しています。3人に1人以上(米国では39%、中国では43%)のエグゼクティブが今回の危機を乗り切ることに集中している一方で、米国の35%、中国の33%がコロナ危機により変革を加速すると回答しています。

変革に注力する企業は、生き残りにかける企業と比べて、主要テクノロジへの投資を加速する傾向にあります。デジタルトランスフォーメーションを望む企業は、5G、コンテナ、クラウドネイティブといった分野への投資を50%以上増やすと回答しています。調査結果では、これらの回答者はデジタルトランスフォーメーションに必須のコア技術要素を理解していることが分かります。変革に注力する企業では、以下の分野で支出を増やすと回答しています。

  • 5Gプロジェクト:中国で63%増、米国で37%増
  • クラウドベースのアプリケーション開発:中国で62%増、米国で35%増
  • AI:中国で61%増、米国で37%増
  • コンテナベースの開発:中国で56%増、米国で38%増
  • IoT:中国で60%増、米国で33%増
  • エッジのアプリケーション:中国で57%増、米国で25%増

企業は、新型コロナウイルスの感染拡大によりビジネスプロセスの変更を余儀なくされ、中国では98%、米国では90%が顧客の要求に応える能力に影響が出ていると回答しています。また、最近のニーズを反映してDevOpsへの関心が企業全体で高まっており、エグゼクティブはDevOpsをより重視するようになっています(米国46%、中国36%がDevOpsを重視すると回答)。

どちらの国においても、企業の大半が前途の厳しさを実感しています。米国の50%、中国の77%の企業で、チーム全体の作業負荷が重くなっていると回答しました。また、新たなビジネスモデルの加速(米国83%、中国89%)、アジャイル開発の強化(米国82%、中国86%)といった取り組みを実施する必要があると予測しています。

これらの課題に取り組むためには、変革に向けたフォーカスとのスキルが必要になると、リーダーの間で明確に認識されています。その結果、デジタルトランスフォーメーションを成功に導くために、エグゼクティブやDevOpsやDevSecOps、IoT分野のリーダーは、企業がコロナ危機を乗り越える過程で、自分の役割の重要性が増すと予想しています(米国で60%以上、中国で73%以上)。

新型コロナウイルスがもたらした混乱に世界で立ち向かう中、企業はデジタルトランスフォーメーションの加速とポストコロナ時代の長期的な成功に向けて適切な戦略を見極める必要があります。

調査の詳細は、こちらから調査レポートをダウンロードしてご覧ください。
https://www.windriver.com/covid19-industry-impact

ウインドリバーの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策支援プログラムの詳細については、こちらをご覧ください。
https://www.windriver.com/japan/covid19/

ウインドリバーについて

ウインドリバーは、エッジコンピューティングソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。そのテクノロジは1981年から世界で最も安全でセキュアなデバイスに搭載され、20億を超える製品に使用されています。包括的なポートフォリオは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、広範なパートナーエコシステムに支えられています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、最高水準の安全性、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が要求される重要インフラシステムのデジタルトランスフォーメーションを加速しています。詳細については、ウインドリバーのサイトをご覧ください。
www.windriver.com/japan

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