News Release
ウインドリバー、商用組込みLinuxの継続的デリバリーサブスクリプションを他社に先駆けて提供開始


ニュースハイライト

  • ミッションクリティカルなシステムやデバイス向けに最適化されたLinuxの継続的デリバリーサブスクリプションを提供開始。DevOps志向のお客様のCI/CDオペレーションにすぐに展開可能
  • 2~3週間ごとの新規リリースにアクセスできるため、新機能や修正を継続的に速いペースで取り入れることができる
  • コンテナとOSを個別かつ非同期的に更新できるため、組込みシステム開発者にとって利便性と柔軟性が向上

2020年2月12日、カリフォルニア州アラメダ発 – インテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは本日、Wind River Linuxの継続的インテグレーションおよび継続的デリバリー(CI/CD)モデルを発表しました。 本サブスクリプションを利用すると、お客様は2~3週間ごとの新リリースにアクセスできます。この新たなサイクルにより、お客様は顧客に合わせて独自の継続的インテグレーションシステムや継続的デリバリーシステムを構築し、先んじて新しいプラットフォームを構築しながら、年間および長期サポート(LTS)リリースで提供されている共通脆弱性識別子(CVE)管理や技術サポート、高い品質といったメリットを享受できます。

ウインドリバーの製品担当バイスプレジデントであるミッシェル・ジェナールは次のように述べています。「5G時代の今、企業は革新に向けて競争をする中で、より頻繁なソフトウェア更新と中断のないセキュリティモニタリングを強く求めるようになってきています。そのようなソフトウェアは、多くの場合週単位でアップデートされますが、アプリケーションによっては毎日、さらには時間単位で更新される場合もあります。企業は、信頼できるソースから継続的に更新コードや機能を得ることを望んでいます。ウインドリバーは、各産業に関連したさまざまなユースケースのテストと検証を日々行っており、テストケースの数は1日あたり何千件にも上ります。こうしたテストにより、お客様からの絶え間ないフィードバックと積極的な関与と相まって、当社製品の品質水準は高く保たれるようになっています」

より高い品質を実現するCI/CDに向けた組込みシステムの進化

ウインドリバーはCI/CDプラクティスを取り入れ、自社のDevOps文化を高度化して絶えず高品質なソフトウェアを提供しており、その継続的デリバリーを通じて、お客様はWind River Linuxを自社の継続的インテグレーションプロセスに統合することができます。ウインドリバーの開発プロセスとメンテナンスプロセスはISO 9001:2015の認証を受けています。ウインドリバーは業界で初めてOpenChainの認証を取得し、オープンソースコンプライアンスのための重要な規格のサポートと展開に注力しています。オープンソースライセンスへのコンプライアンスや使用でのOpenChain認証により、ユーザはソフトウェアソリューション構築の元となったオープンソースを信頼して使用することが可能になりました。

CI/CDのベストプラクティスは、小さな変更を迅速かつ確実に適用し、実装を可能にすることで、継続的改善の文化に貢献します。分野をこえてコネクティビティが進み、新しいデータやアプリケーションが頻繁に登場する中で、企業は自社のプロセスをそれに対応させ、新たな機能やアプリケーションを組み込み、検証し、デリバリーしていく必要があります。

CI/CDに関心があるものの、まだその開発モデルのインフラを持たない組込みシステム開発者は、ウインドリバーと協働し、サポートを得ることで、CI/CD実現が容易になります。医療システムを構築しているなど、認証にまつわる規制が厳しいなどの理由で、現在特定のバージョンのLinuxカーネルでソフトウェアを開発しているお客様は、引き続きWind River Linux LTSの年次リリースを使用して開発できます。

組込み用コンテナのアップデート

コンテナの利用はエンタープライズ領域では一般的ですが、組込みシステムにおいてもソフトウェアスタックを高度に最適化する必要性があるため大切な検討課題となっています。小さなフットプリントで軽量なソフトウェアを必要とする超長寿命な組込みデバイスを採用するミッションクリティカルな産業の場合、既存のフレームワークではしばしば適切な設計やサポートが欠けてしまいます。Wind River Linuxには、DockerやKubernetesといったフレームワークのためのコンテナ、ツール、ドキュメンテーション、およびサポートが含まれているので、開発者はクラウドネイティブな手法を用いてインテリジェントエッジ全体にアプリケーションを提供できます。Wind River Linuxには、コンテナとベースオペレーティングシステム(OS)を個別かつ非同期的に更新する機能が加わりました。これにより、Wind River Linuxを使用してそれぞれ別々のコンテナでアプリケーションを実行しているとき、ホストOSを更新または再起動することなく、コンテナでのアプリケーションを更新できるようになりました。

高度なツールによる開発の加速

Linux自体と同様に、Linuxツールもまた、組込みソフトウェア開発のために特別な調整が必要になることがしばしばあります。ウインドリバーはLinuxアプリケーション開発者に向け、最新のオープンンソース技術の活用を可能にする新しい商用ツールオプションを提供しています。Eclipseをベースとした新バージョンのWind River Workbench for Linux LTSは、ビルド、デバッグ、およびシステム分析ツールのためのアプリケーション開発環境を提供します。また、ウインドリバーはPercepio ABといったパートナーと協働して、オープンソースと商用ツールエコシステムの両面から、Wind River Linux開発者のニーズに対応します。Percepio Tracealyzerは、多くのハイレベルのビューを提供するトレース可視化ツールであり、Linuxカーネルに関する深い専門知識がなくても、プログラム実行における異常の捕捉と原因の追跡を簡単に行うことができます。

世界最高クラスの商用サポート、サービス、セキュリティ

Wind River Linuxサブスクリプションは、アップストリームのWind River Linuxコンテンツに対して、セキュリティアップデートを含む長期サポートとメンテナンスを提供します。ウインドリバー セキュリティチームもまた、CVEデータベース、米国政府当局やNIST、US CERTといった組織からのセキュリティ通知、および公共や民間のセキュリティメールリストを常時監視して、お客様を強力にバックアップします。商用グレードのISO 9001:2015認定を受けているWind River Linux、サポート、およびサービスを活用することにより、社内で対応する場合と比較して製造コストやメンテナンスコストを大幅に削減し、開発サイクルを加速します。Wind River Linuxの最新バージョンには、フル機能を備えたボード・サポート・パッケージ(BSP)も含まれています。

Wind River Linuxに関する詳細については、https://www.windriver.com/japan/products/linux/をご覧ください。
Wind River Linuxは、GitHubから自由にダウンロードできます。

 

ウインドリバーについて

ウインドリバーは、エッジコンピューティングソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。そのテクノロジは1981年から世界で最も安全でセキュアなデバイスに搭載され、20億を超える製品に使用されています。包括的なポートフォリオは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、広範なパートナーエコシステムに支えられています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、最高水準の安全性、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が要求される重要インフラシステムのデジタルトランスフォーメーションを加速しています。詳細については、ウインドリバーのサイトをご覧ください。
www.windriver.com/japan

# # #

Wind Riverは、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。