News Release
ウインドリバー、パケット処理のパフォーマンスを向上するインテル®データプレーン開発キット向けサポートとサービスを提供


2012 5 22 日、カリフォルニア州アラメダ発 組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは、インテル®データプレーン開発キット(インテル®DPDK)をベースにしたアプリケーションの開発のためのサポート、トレーニング、サービスを発表しました。これらはLinux で開発を行うお客様にすぐにご利用いただけるもので、最新インテルプロセッサをベースにした、コストパフォーマンスの高い、高性能なネットワーキングソリューションを構築できます。

4G ネットワークと携帯端末の急増は、データ通信量の爆発的な増加を招いています。ネットワーク機器メーカーは、増え続けるネットワーク負荷に対応するためにパケット処理能力を向上させ、よりインテリジェントにデータを処理する必要があります。インテルのマルチコアプラットフォームに、高速ネットワーキング用に設計されたデータ プレーン ライブラリであるインテルDPDK を組み合わせることで、高水準のパケット処理を実現できます。現在、Wind River Linux は、高速パケット処理向けの高パフォーマンス最適化のため、インテルDPDK と完全統合されています。

ウインドリバーのプロダクトマネジメント担当シニアディレクター、グレン・サイラーは次のように述べています。「通信機器メーカーは、今日のデータが集中するネットワークの負荷を処理できるデバイスの開発を迫られています。インテルDPDK は、インテルベースのプロセッサで強力なパケット処理能力を実現します。インテルDPDK の高速パケット配信に、IPsec などのプロトコルやディープ パケット インスペクション(DPI)のようなアプリケーションを組み合わせると、幅広いネットワーク要素や、セキュリティアプライアンス、モバイル/ブロードバンドエッジデバイスなどに適した高パフォーマンスのソリューションを構築できます。Wind River Linux や任意のLinux ディストリビューションで開発を行っているお客様に、インテルDPDK に関するウインドリバーの専門性を活用していただけるようになりました」

Sensory Networks 社の最高経営責任者、サブ・ゴーサール氏は次のように述べています。「当社のSensory Networks HyperScan DPI ソフトウェアを、Wind River Linux に統合されたインテルDPDK と使用した場合、インテルDPDK を使わずに同じテストを行った場合と比べて、最大30%のパフォーマンスの向上が見られました。インテルDPDK とマルチコア インテル アーキテクチャに最適化されたWind River Linux により、HyperScan はネットワークセキュリティとインスペクションインテリジェンスを強化しながら、ワイヤスピードのDPI を提供できます。DPI 機能の容易な構築と迅速な市場投入を求めるネットワーク機器メーカーにとって、この統合ソリューションは魅力的な提案になります」

ウインドリバーはカスタマイズされたサービスとサポートにより、お客様がインテルDPDK ソリューションの構築、インテグレーション、管理を行うのを支援します。ウインドリバーのインテルDPDK 向けサービスには、アーキテクチャ コンサルティング、設計とインテグレーション、プロトコル移行、パフォーマンスのチューニングと検証などが含まれています。ウインドリバーのインテルDPDK 向けサポートには、標準サポートとプレミアムサポートがあります。プレミアム サポートでは、管理責任者とエンジニアから構成される専任チーム、SLA(サービスレベル・アグリーメント)、詳細レポート、オンサイトでの幅広い指導支援などが提供されます。

Wind River Test Management およびシミュレーションツールWind River Simics も、インテルDPDK およびWind River Linux や他の多数のLinux ディストリビューションとシームレスに連携します。ウインドリバーでは、インテルDPDK API とコンフィギュレーションを対象にした、インストラクターによるトレーニングコース(実習ラボ付き)の開催も可能です。詳細については、こちらをご覧ください。
インテルデータプレーン開発キット向けソフトウェアサポートと設計サービス

ウインテル社のコミュニケーションズ・インフラストラクチャ・ディビジョンのマーケティング担当ディレクター、ステファン・プライス氏は次のように述べています。「インテルDPDK により、新たな水準のパケット処理性能を実現できます。ウインドリバーがインテルDPDK 向けに提供する開発、サポート、サービス、インテグレーションといった完全なライフサイクルソリューションは、お客様がワークロードを統合し、インテルアーキテクチャで高パフォーマンスのパケット処理を実現するのに役立ちます」

ウインドリバーは、デバイスソフトウェアの経験が平均10 年を超える、150 人以上のエンジニアを世界中のサポートセンターに配置しており、組込業界で最大級のサポート部門を持っています。また、優れたカスタマーサポートの証しであるSCPService Capability and Performance)認定を取得済みです。世界規模のサポートにおける顧客満足の実績が評価されて、2012 年のMarketTools ACEAchievement in Customer ExcellenceAward も受賞しました。さらにウインドリバーとインテルは、データプレーンアプリケーションの迅速な開発を支援するために、インテルDPDK と最新世代Intel® Xeon®プロセッサに最適化されたWind River Linux を搭載した、組込開発キットを構築しました。インテルDPDK がウインドリバーのビルド環境にパッケージ化され、Wind River Workbench 開発ツールに完全統合されています。評価キットの詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.esaa-members.com/recipes/recipeSummary/2250

インテルアーキテクチャでのパケット処理と、関連ソフトウェアツールやエコシステムの詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.intel.com/p/en_US/embedded/hwsw/technology/packet-processing#softwaretools

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界20 カ国以上で事業を展開しています。
http://www.windriver.co.jp

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