News Release
ウインドリバー、マルチコア機能を拡張しプロセッサのサポート範囲を拡大したWind River VxWorks 6.8を発表


ARM、キャビウムネットワークス、フリースケール、インテル、RMI 製の最新プロセッサに対応したVxWorks の最新版が登場

2010 1 5 日、カリフォルニア州アラメダ発ウインドリバーは本日、業界をリードするウインドリバーのエンベデッド リアルタイムOSRTOS)、VxWorks バージョン6.8 を即時提供することを発表しました。ウインドリバーはVxWorks に継続的に改良を施しており、最新バージョンでは特にマルチコアのサポート範囲の拡大および基本的なOS 機能の向上を達成しています。デバイスメーカーは、VxWorks の最新バージョンを使用することで、さらなるコスト削減および品質向上を実現するとともに、新製品の市場投入までの時間をさらに短縮することが可能です。

VxWorks は、エンベデッドシステムの多様なニーズに対応した、実証済みの高性能および高信頼性の商用RTOS です。VxWorks 6.8 を使用した製品開発により、製品のパフォーマンスの向上や小型化、ハードウェアプラットフォームの柔軟性の向上を達成でき、製品の差別化を図ることができます。またVxWorks の最新バージョンを使用することで、マルチコアアーキテクチャの選択肢が広がり、各社個別のニーズを満たす最適なソリューションの選択が可能になります。VxWorks 6.8 では、OS プリミティブ、USB サポート、ファイル・システム・パフォーマンスが向上しており、開発製品の品質や互換性、パフォーマンスをさらに向上できます。

ウインドリバーのVxWorks 製品部門マーケティングおよび戦略担当ヴァイス・プレジデントのマーク・ブラウンは次のように述べています。「ウインドリバーはVxWorks に継続的に投資することで、実績のある信頼性の高い、マルチコアデバイスをはじめとするエンベデッドシステム向けのソリューションを提供しています。ウインドリバーは随時最新バージョンのVxWorks をリリースし、継続的にパフォーマンスの向上やハードウェアのサポート範囲の拡大を行うことで、次世代デバイスの開発を可能にしています。VxWorks 6.8 は、ウインドリバーがエンベデッドシステム向けの包括的なソリューションの提供に対するコミットメントをまさに裏付ける製品です。」

このほかVxWorks 6.8 は、以下の主要機能およびメリットを提供します。

・業界標準に準拠したソリューションおよび包括的なモバイルIP へのサポートにより、LTELong Term Evolution)やWiMAX をはじめとする4G およびPre-4G 向け次世代ネットワーク機能対応デバイスの開発を可能にします。
・マルチコアプロセッサのサポート範囲を拡大し、インテルのCore™i7ARM MPCore およびCortex A9、フリースケールのQorIQ P2020、キャビウムネットワークスの54xx55xx56xx57xx58xxRMI XLR およびXLS プロセッサすべてに対応することで、各社が個別のニーズに最適なプロセッサを選択できるようにしました。
・対称型マルチプロセッシング(SMP)パフォーマンスの向上とSMP コアリザベーション。
・スピンロックをはじめとする非対称型マルチプロセッシング(AMP)機能の拡張と、ウインドリバーのMIPCMulticore/Multi-OS Interprocess Communication)バージョン2.0 を用いたマルチOS ロセス間通信技術の改良により、パフォーマンス基準値をさらに上げてマルチコア機能を向上させました。
・ARM プロセッサの新たな省スペース機能により、より少ないメモリでエンベデッドアプリケーションを開発できるようにしました。
・VxWorks コア・ダンプ・ファイルおよび分析機能をはじめとする開発ツールの生産性や、マルチコアおよびマルチOS デバッギング機能およびユーザーワークフローを向上させました。

提供予定
VxWorks 6.8 VxWorks Edition 3.8 の一部として、全世界で即時提供可能です。VxWorks 6.8 に関する詳細は、 http://www.windriver.com/announces/vxworks6.8/ (英文)をご覧ください。

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQ: INTC)の完全子会社であり、スマートデバイス搭載ソフトウェアの最適化(DSO)をワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、企業が、スマートデバイスに搭載するソフトウェアを、より高い品質および信頼性のさらなる向上を実現しつつ、リーズナブルなコストで開発することを可能にし、早期にマーケットへ投入することを支援します。Wind River WorkbenchGeneral Purpose Platform(汎用プラットフォーム)、特定マーケット別Platform 製品は、ソフトウェア開発全工程におけるコスト、リスクを低減、デバイス機器の品質と信頼性向上に貢献します。

設立は1981 年、カリフォルニア州アラメダ(Alameda)に本社を置き、世界16 カ国で事業を展開しており、国内ではウインドリバー株式会社より最新の製品/サービスを提供しています。