News Release
ウインドリバー、先進の組込仮想化製品のサポート アーキテクチャを拡張


Wind River Hypervisor ARM CortexTM-A9 を新たにサポート。Intel アーキテクチャ上でゲストOS としてWindows 7

2011 9 7 日、カリフォルニア州アラメダ発 - 組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは、Wind River Hypervisor のサポート アーキテクチャを拡張します。この高性能ハイパーバイザは、組込デバイスにおけるシステムの統合と仮想化およびマルチコアテクノロジの採用を支援するよう設計されています。Wind River Hypervisor の最新リリースでは、アーキテクチャサポートの幅がさらに広がり、他にはない機能の相乗効果(シナジー)を提供し、組込仮想化を幅広い市場で利用できるようにします。

Wind River Hypervisor は、ハードウェアアーキテクチャサポートの範囲をARM CortexTM-A9 MPCore にまで広げ、産業および医療分野の企業が、ヒューマン マシン インターフェース(HMI)アプリケーションと並行して、リアルタイムアプリケーションを実行できるようにしました。さらに、Microsoft Windows 7 を新たにサポートすることにより、ユーザは、画像処理に優れたHMI ソフトウェアと並行してリアルタイムアプリケーションを実行し、作業の統合を図ることができます。Wind River Hypervisor では、ARMIntel およびFreescale QorIQTM の分離独立を保証し、政府や規制機関による安全認定(IEC-61508 など)や、他の作業負荷と並行して認定される安全性を必要とする機能実行の基盤を築き、認定コストを軽減すると同時にさらに革新的なデバイスの創造を可能にします。

ネットワーク機器メーカーにとっては、仮想マシンの動的作成やCPU コア間の移行による電力消費節減機能など、新しいスケーラビリティ機能が役に立ちます。今回のリリースでは、内部イーサネットスイッチも提供します。これによりユーザは、独立した内部ネットワークと標準ベースのプロトコルによる仮想マシン間通信を構築できます。さらに、Intel アーキテクチャを基盤とするネットワーク会社は、このリリースでのSR-IOV規格のサポートにより、PCIe デバイスの独立とパーティショニングを活用できます。この規格により、ハードウェアアクセス速度を維持しながら、イーサネットデバイスを複数の仮想マシン間で共有する機能が提供されます。

コントロンのプロダクトマネジメントのエクゼクティブ ディレクターであるベノイト・ロバート氏は以下のように語っています。「コントロンはウインドリバーの仮想化テクノロジーであるHypervisor を独自に採用し、10G 40G ATCA ハブブレードのラインを拡張しました。結果としてさらにインテリジェントにデザインされた製品は、部品表を削減し、テレコム機器の製造業者であるクライアント企業のTCO の削減にも貢献しました」

ウインドリバーの組込仮想化向け製品管理部門のバイスプレジデント、コリー・ビアロワスは次のように述べています。「組込仮想化およびマルチコアの効果的な採用と最適化は、組込デバイスの開発において、私たちがサービスを提供しているあらゆる市場のあり方を変えるものです。ウインドリバーは、高性能ハイパーバイザ、完全に統合されたオペレーティングシステム、仮想化された組込ターゲットの設定、デバッグ、プロファイリングを行うための先進のグラフィックツールという他にはない組み合わせを提供し、次世代製品を開発する企業に、大きなチャンスを提供します」

Wind River Hypervisor は、ウインドリバーの総合的組込ソフトウェアポートフォリオに不可欠です。組込システムの仮想化とパーティショニングをサポートし、ウインドリバーおよびサードパーティのオペレーティングシステムとの統合を実現し、すべてを完備した仮想化対応の開発環境を提供します。Wind River Hypervisorにより、デバイスソフトウェア開発者は、マルチコアおよび仮想化を生かした高性能の製品開発を迅速かつ容易に行うことができ、同時に、市場投入までの時間を短縮して、次世代デバイス製品の競争力を高めることができます。

ウインドリバーは先頃、VDC Research Group 社より、組込仮想化市場トップに選ばれました。VDC 2011年版「モバイルおよび組込システム向け仮想化(Virtualization for Mobile and Embedded Systems)」の報告書によると、ウインドリバーは市場売上高の30%以上を占め2010 年の市場シェア首位を達成しました。

Wind River Hypervisor に関する詳細は以下をご覧下さい。
http://www.windriver.com/japan/products/product-overviews/po_hypervisor_j.pdf

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981 年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジーは10 億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界20 カ国以上で事業を展開しています。
http://www.windriver.co.jp

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