News Release
ウインドリバー、自動運転プラットフォームで百度と協業


2020年1月7日、Consumer Electronics Show(ネバダ州ラスベガス)発 – インテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは本日、自動運転車向けソリューションの開発での百度(バイドゥ)との協業を発表しました。共同開発したPoC(Proof of Concept)には、AUTOSAR Adaptiveベースソフトウェアアーキテクチャと百度のアポロ自動運転オープンプラットフォームが搭載され、次世代のソフトウェア定義型自動車特有の課題に対応するように設計されています。

中国語インターネット検索エンジンの世界最大手である百度は、総合インターネット情報サービスおよび世界をリードする人工知能(AI)プラットフォームを提供する企業です。百度のアポロ計画は、自動運転システムの開発をおこなうエコシステムパートナー企業に対し、オープンで信頼性が高くセキュアなソフトウェアプラットフォームの提供を目指すものです。

ウインドリバーのマーケットセグメントチーム担当バイスプレジデント、ブレンダ・ヘロルドは次のように述べています。「自動運転に伴う複雑で多様な課題は、自動車メーカーによって見解が実にさまざまであることも相まって、量産化への道のりを険しくしています。標準化を強力に推進することで、業界全体の前進を後押しできます。自動運転車の開発、テスト、実用化を業界全体でスピードアップさせる取り組みにおいて、百度のような革新的な企業と協力していくことを楽しみにしています」

百度のアポロ・プラットフォームの責任者でエグゼクティブディレクター、ジンガオ・ワン氏は次のように述べています。「業界が大きく前進するには、標準化が必要です。セキュアで信頼性の高いプラットフォームのオープン化は、自動運転システムのより迅速な開発、エコシステムのテクノロジの相互運用性向上に貢献します。ウインドリバーのようなソフトウェアのリーディングカンパニーと協力して自動運転システムの数々の難題に取り組めることを嬉しく思います」

今回のPoCは、百度のアポロ自動運転フレームワークと、ウインドリバーのAUTOSAR Adaptiveベースソフトウェアアーキテクチャを主体とし、重要度の異なる安全要件が混在する異種システムをサポートします。非セーフティクリティカルなアプリケーション(例:インフォテインメント)などのオープンソースソフトウェアは、Wind River Linux上で実行できます。その一方で、ディターミニスティックなパフォーマンスを必要とするセーフティクリティカルなアプリケーションは、実績のある商用RTOSであるVxWorks®でサポートすることが可能です。安全性が重要なアプリケーションと汎用アプリケーションを同一ハードウェア上に実装できるソフトウェアアーキテクチャを採用することで、自動車メーカーは車両の部品コストと消費電力を大幅に削減できます。

ウインドリバーは、お客様の多様なコンピューティングニーズに対応し、ハードリアルタイムでディターミニスティックなVxWorks RTOSとシームレスに機能するように設計された、複数のLinuxベースのワークロードをサポートするコンピューティング環境の構築を支援します。そのため、お客様は、オープンソースと長年の実績に裏打ちされ安全性と信頼性を備えた認証済みコンピューティングソフトウェアを、コスト効率よく組み合わせることが可能です。

ウインドリバーのオートモーティブソリューションとテクノロジについてはこちらをご覧ください。
https://www.windriver.com/japan/markets/automotive/

ウインドリバーについて
ウインドリバーは、エッジコンピューティングソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。そのテクノロジは1981年から世界で最も安全でセキュアなデバイスに搭載され、20億を超える製品に使用されています。包括的なポートフォリオは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、広範なパートナーエコシステムに支えられています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、最高水準の安全性、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が要求される重要インフラシステムのデジタルトランスフォーメーションを加速しています。詳細については、ウインドリバーのサイトをご覧ください。
www.windriver.com/japan

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