News Release
ウインドリバー、Arynga社のOTAソフトウェアを自社ポートフォリオに統合 ― 自動車のライフサイクル機能を強化


ニュースハイライト

  • ウインドリバーは、Aryngaの OTA技術を加速させ、自社のオートモーティブおよびクラウドソリューションに統合しています。
  • OTA更新の実現により、時間のかかる車両毎の更新を不要とすることで、自動車メーカーのコストと時間を大幅に削減します。
  • 組込みデバイスの更新とコンテンツ配信のメカニズムで、 OTAは自動車業界以外のIoTアプリケーション更新にも利用が可能です。

 

2016年4月4日、カリフォルニア州アラメダ発 モノのインターネット(IoT)向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは、Aryngaのソフトウェア製品シリーズを自社のオートモーティブ向けポートフォリオに追加したことを発表しました。Arynga社は、自動車向けソリューションであるOTA更新ソフトウェア(Software-Over-The-Air(SOTA)およびFirmware-Over-The-Air(FOTA)更新テクノロジを含む)を提供しています。Aryngaのソフトウェアおよび開発チームは、ウインドリバーの一員となります。

ウインドリバーは、AryngaのOTA技術の統合、マーケティング、そして本技術に基づくさらなる革新によって、Aryngaの既存顧客を引き続きサポートします。Aryngaが加わることで、ウインドリバーはその画期的なSOTA/FOTA技術を取り入れ、自社の自動車ライフサイクル機能を拡張します。新しいOTAソリューションが、業界のコネクテッドカーと自動運転の発展を今後も促進し、車両のセキュリティ強化、ソフトウェア関連のコスト削減を可能にします。さらに、その他の市場においてもIoTの成長を加速させます。

OTAソフトウェア更新機能は導入前後のプロセスを容易にし、出荷済み車両のドライバーエクスペリエンスを強化します。開発工程には複数のソフトウェア修正サイクルがあるため、自動車メーカーは、フリートテストで数百車両の更新を頻繁に行わなければなりません。OTA機能の使用により、OEMが車載ソフトウェアを開発ライフサイクル全体で管理することが可能となり、常に最新の修正を維持することができます。さらに重要な点として、導入後、OTA機能によってOEMはソフトウェア関連の保証やリコールに伴うコストを大幅に削減できます。また、新しいソフトウェアによって車両とブランドのエクスペリエンスを継続的に改善することで、導入済みの車両の価値を高め、これまで不可能だった新たな収益源の確保へつなげます。

ウインドリバーのコネクテッド車両担当ジェネラルマネージャー、マルケス・マキャモンは次のように述べています。「Aryngaのソフトウェアと、ウインドリバーが数十年かけて確立した組込みソフトウェア分野におけるリーダーシップや、ミッションクリティカルな業界における専門知識を組み合わせることで、顧客企業はソフトウェアの変革にすぐに着手できるようになります。OTAによってOEMは効率的な更新、車両へのコンテンツ配信のためのライフサイクルプラットフォームを手に入れることができます。また、今後のIoT拡大で、あらゆる組込みデバイスにも広がっていくことが期待されます。Aryngaのテクノロジを追加することで、Wind River Helix Chassisプラットフォームおよび製品の大幅な差別化と価値提供向上が実現します。」

ウインドリバーのCPO(チーフ プロダクト オフィサー)、マイケル・クラッツは次のように述べています。「まずはオートモーティブ向けArynga製品の採用が見込まれますが、そのテクノロジーは、IoTのビジネス機会を求める多数の産業分野において重要となります。自社のIoTポートフォリオに本買収による製品ラインを加え、 ウインドリバーは、あらゆる形態のスマートなコネクテッドデバイス向けOTA更新の取組みをリードしてまいります。」

ウインドリバーの自動車向け製品とソリューションの詳細は、http://www.windriver.com/japan/products/automotive をご覧ください。Wind River Helix Chassisプラットフォームは、車の内部ネットワークと外部IoTを連携するものです。Helix Chassisは、コンシューマ志向の組込みデバイス(インフォテインメント、テレマティクス、デジタルクラスタシステムなど)や、安全志向のシステム(ADAS、自動運転システムなど)のテクノロジを実装できるほか、クラウド型の開発ツールや車載アプリケーション向け強化機能を搭載しています。

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、モノのインターネット(IoT)向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは20億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェント システムの革新とデプロイを支援します。
http://www.windriver.co.jp

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