News Release
ウインドリバー、高トラフィックなネットワークの課題に対処するソフトウェアプラットフォームを発売


ニュースハイライト
・ Wind River Intelligent Network Platform は、高速パケットアクセラレーションとコンテンツインスペクションを行う、2 つのソフトウェアエンジンを搭載
・ ソフトウェアコンポネントの組み合わせにより、より高速で、スマート、安全なネットワークを構築し、大幅な時間短縮やコスト削減を実現
ネットワークインテリジェンスを強化しながら、高パフォーマンスを維持:IP 転送で最大1100%向上、UDP スループットは最大500%向上、TCP パフォーマンスも向上

2012 10 23 日、カリフォルニア州アラメダ発 組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは現在および将来にわたって増大するネットワークのトラフィックを加速、保護する高性能ネットワーク機器を開発するためのソフトウェアプラットフォーム「Wind River Intelligent Network Platform」を発表しました。

ネットワークトラフィックの爆発的な増加と、ネットワークの可視化やセキュリティを強化した高品質なサービスを提供する必要性から、ネットワーク機器メーカーには新たな課題が生じています。通信事業者もコストダウンを図りながら、新規サービスの導入を加速することを目指しています。このような背景から、ネットワーク機器は、より高いパフォーマンス、拡張性、インテリジェンスの強化、トラフィックを解析、管理するためのより優れたツール、悪意のある活動を撃退するテクノロジを提供することが期待されています。また、SDN(Software Defined Networks)への移行をサポートする、拡張性の高いプラットフォームも待望されています。

Wind River Intelligent Network Platform は、データプレーンとコントロールプレーンの統合システムを管理するソフトウェアと、高速パケットアクセラレーションとコンテンツインスペクションを行うソフトウェアエンジンから構成されています。今後もトラフィックフローの分類の高速化といった、専門的な各種ニーズに対処する追加エンジンの開発が継続される予定です。プラットフォームの標準構成として、Wind River Linux、包括的な統合開発ツールが提供されます。また、他のLinux ディストリビューションなど、異なるコンポネントの組み合わせにも対応します。ウインドリバーは、グローバルなサポート、トレーニング、受託サービス等も提供しています。

現在提供されているのは、以下のソフトウェアエンジンです。
・Wind River Application Acceleration Engine:ラインレートのパケットスループットと、レイヤ4 ネットワークプロトコルのパフォーマンス高速化を提供するエンジンです。Linux ネイティブのネットワークスタックと比較すると、大幅にパフォーマンスが向上します。指定されたパケットサイズのIP 転送で最大1100%UDP アプリケーションのスループットでは最大500%の向上が見込め、TCP のパフォーマンスも向上します。
・ Wind River Content Inspection Engine:高速パターンマッチングDPI ソリューションにより、拡張性のあるコストパフォーマンスに優れた手法を用いて、データのブロックやストリームを大規模な正規表現グループと照合します。このエンジンは、不正侵入防御、アンチウイルス、UTMUnified Threat Management)など、大量のデータをラインレートでスキャンする必要のあるアプリケーションに最適です。

ウインドリバーの通信プラットフォーム担当シニアダイレクター、ポール・セニシンは次のように述べています。「機器メーカーは、より高速で、スマート、安全なネットワークの構築に役立つ強力な構成要素を必要としています。ウインドリバーのテクノロジを組み合わせることで、お客様はネットワークトラフィックの増大という現在の課題に対処できると同時に、将来に向けた拡張にも備えられます。包括的でセキュアなネットワークスタックを開発するウインドリバーの取り組みは、お客様の市場投入までの時間短縮をお手伝いします」

デル社のグローバル テレコミュニケーション ストラテジスト兼OEM ソリューション担当マーケティング ダイレクタ、フランクリン・フリント氏は次のように述べています。「通信分野のお客様は、予算はそのままで、より速いペースで製品ラインアップの強化を図りたいと考えています。ハードウェアとソフトウェアが最適化され、緊密に統合されたCOTS(複数の汎用パッケージの組み合わせ)に移行すれば、高品質なデバイスで迅速に製品ラインアップを拡充できます。ウインドリバー製ソフトウェアとインテル製ハードウェアを使用した、デルOEM ソリューションズの次世代通信プラットフォームは、拡張性の高いプラットフォームの代表例と言えます。132 コアに対応可能で、幅広い価格とパフォーマンスに対応できるほか、ネットワークインテリジェンスも強化できます」

Wind River Intelligent Network Platform は、最新のIntelR Platform for Communications Infrastructure など、インテルアーキテクチャに最適化されており、インテルデータプレーン開発キット(IntelR DPDK)とインテグレーション済みです。Intel DPDK DPI のようなアプリケーションを組み合わせることで、各種ネットワーク要素、セキュリティアプライアンス、携帯端末、ブロードバンドエッジデバイス向けに高パフォーマンスのソリューションを構築できます。ウインドリバーでは、Intel DPDK を基盤にしたアプリケーション開発のためのサポート、トレーニング、サービスを提供しています。

同プラットフォームと各コンポネントは、現在提供開始しています。詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.windriver.com/announces/intelligent-network-platform/

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界20 カ国以上で事業を展開しています。

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Wind River は、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。