News Release
ウインドリバー、高機能グラフィックス対応Linuxプラットフォームを発表


事前にインテグレーション済みのハードウェア-ミドルウェア グラフィックス スタックをバンドルした、初の商用組込Linux プラットフォーム

2011 8 17 日、カナダ、バンクーバー、LINUXCON NORTH AMERICA - 組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは本日、商用組込Linux ランタイム/開発プラットフォームの最新版「Wind River Linux 4 Update Pack 2」のリリースを発表しました。本製品はボードからユーザインタフェース・フレームワークのレベルまで、完全に統合されたグラフィックスソフトウェアスタックを、インテルおよびテキサス・インスツルメンツ(TI)の最新プロセッサに提供する、初の商用組込Linuxです。

Wind River Linux』に事前にインテグレーション済みのグラフィックススタックには、GTKQtX.OrgWind River Tilcon Graphics Suite などが含まれています。Intel® Atomプロセッサ対応Intel® Embedded Media and Graphics DriverOpenGL 準拠)や、テキサス・インスツルメンツのTI SitaraARM®マイクロプロセッサAM35x/AM37x/AM389x、および OMAP35x プロセッサ対応PowerVR ドライバ(OpenGL ES 準拠)など、最新のハードウェアとグラフィックドライバを使用して、即座に運用できます。一般的なグラフィックスアプリケーションの最新版がバンドルされており、組込開発用に最適化されています。さらに、LSBLinux Standards Base)認証により、すべてのLSB 準拠サードパーティ製アプリケーションとの互換性が保証されます。

ウインドリバーのLinux 製品マーケティングおよび戦略担当バイスプレジデントのポール・アンダーソンは、次のように述べています。「組込デバイスの接続度が増し、複雑化するなか、幅広い業界で、より豊富なグラフィックスや洗練されたユーザインタフェースに向かう動きが強まっています。ウインドリバーはこのニーズに対処するために、業界初の商用組込Linux に、複数のハードウェアプラットフォームに対応した、事前にインテグレーション済みのハードウェア-ミドルウェアグラフィックススタックを供給します。最新のアップデートパックでは、重要な新機能、使いやすさの改善、ハードウェアサポートの追加に加えて、UI とヒューマンマシンインタフェース(HMI)用デザイナが強化され、ユーザが独自に開発するよりも、より小さなフットプリントで、パフォーマンスを高速化し、消費電力を低減したリッチなグラフィックスを作成できます」

インテルの低電力組込ソフトウェア部門シニアマーケティングマネージャー、バースー・ジャッカル氏は次のように述べています。「ウインドリバーが完全統合されたグラフィックス スタック ドライバを採用したことは、顧客に大きなメリットをもたらし、業界にとっては重要なオープンソーステクノロジが可能になります。インテルのEmbedded Media and Graphics Driver と最新版のウインドリバーLinux によって、セキュアで信頼性の高い、グラフィックスに最適化された次世代デバイスを、より低コストで迅速に構築するのに必要なテクノロジが、幅広い市場セグメントのデバイスメーカーに提供されます」

TI SitaraARM マイクロプロセッサ担当マーケティング デイレクター、ジェイク・アラマット氏は次のように述べています。「TI では組込処理設計を容易化する補完的なソフトウェア機能の価値向上を常に求めています。ウインドリバーのLinux 4.2 統合グラフィックス スタックは、TI Linux SDK と動作します。TI PowerVR ドライバがバンドルされており、ハイエンドグラフィックスを備えた、セキュアな次世代デバイスを迅速に開発できます」

Wind River Linux 4 Update Pack 2」のその他の主な機能:

Web 2.0 Cross Web Development ToolkitHTML/Javascript Web ページレンダリング言語を使用して、直接ターゲット上でデバッグ、デプロイ、テストを行うことが可能
・Qt Development Toolkit:組込開発に最適化されており、大幅な生産性向上、コスト削減、市場投入までの時間短縮を実現
・ 新しいセキュリティ機能:strongSWANIP セキュリティを強化するオープンソースVPN ソリューション)、SEEdit の新機能(システムを安全に保つセキュリティポリシーの作成/編集用の簡素化された言語をユーザに提供)
・Workbench の機能強化とLinux 開発を効率化するLinux 開発者向け新ツール

さらにアンダーソンは次のように述べています。「今後も組込開発向けに統合、最適化した最高のオープンソーステクノロジを、Wind River Linux で提供していきます。ウインドリバーはLinux プラットフォームの進化および強化を継続し、企業が世界水準の製品を迅速かつコスト効率よく開発、テスト、サポートするのに必要なすべてのコンポネントの一体化を支援します」

Wind River Linux」は先頃、VDC Research Group 社より、組込Linux 市場トップに3 年連続で選ばれました。VDC の「2011 年組込システム市場におけるLinux2011 Linux in the Embedded Systems Market)」報告書によると、ウインドリバーは2010 年の市場シェア首位を達成しました。市場売上高の30%以上を占め、2 位企業の占有率とは2 倍以上の差があります。

Wind River Linux」の詳細については、以下をご覧ください。
http://windriver.com/japan/products/product-overviews/PO_Linux4_Update_Pack2_jp_110826.pdf

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981 年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10 億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界20 カ国以上で事業を展開しています。
http://www.windriver.co.jp

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Wind River は、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。Intel Intel Atom は、Intel の米国およびその他の国における商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。