News Release
ウインドリバー、64ビット対応リアルタイムOS、最新版VxWorksを発表 大規模なデータ構造の高性能な処理が可能


2011 2 28 日、Embedded World(ドイツ・ニュルンベルク)発 - 組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは、組込業界をリードするリアルタイムOSRTOSVxWorks の最新版、『VxWorks 6.9』を発表しました。最新版は64 ビットコンピューティングをサポートする初の商用RTOS 1 つで、マルチコア処理の対応も強化されています。

ウインドリバーのVxWorks プロダクト マネジメント担当バイスプレジデント、ウォーレン・クリスは次のように述べています。「システムの複雑化とネット対応が進むなか、組込市場においては、高速処理への要求が急速に高まっています。組込アプリケーションに要求される処理能力、メモリ、データの絶対量は飛躍的に増加する一方です。ウインドリバーは64 ビットコンピューティング機能の提供により、高性能を求める組込市場のニーズに応えます。VxWorks はイノベーションリーダーとして、お客様に不可欠なソリューションを引き続き提供していきます」

今回VxWorks は、従来スーパーコンピュータやサーバ市場に限定されていた、データおよびコード実行での64 ビットサポートを、組込市場においても提供できるようになりました。通信ネットワークインフラ機器メーカーにとって64 ビットコンピューティングは、爆発的に増え続けるデータに対応するうえで不可欠です。他の業種でも64 ビット対応が求められており、たとえば、高精細画像といったインダストリアルやメディカル分野のアプリケーション、高度に複雑なレーダー、ソナー、センサーのような航空宇宙・防衛アプリケーションなどが挙げられます。すでにVxWorks を使用している企業では、64 ビットコンピューティングへの迅速な移行が容易にできるようになります。

VxWorks 最新版では、対称型マルチプロセッシング(SMP)と非対称型マルチプロセッシング(AMP)のどちらの構成でも、マルチコアの処理性能が向上します。また、Intel 最適化C++コンパイラとIPPIntel Performance Primitives)ライブラリがIntelR アーキテクチャ向けにバンドルされるようになりました。今回のバージョンでは、ARM Cortex A9 プロセッサがサポートされ、マルチコアSMP ARM Thumb-2 命令セットを提供します。さらに、新たなセキュリティ機能やIETF RFC のサポート強化など、ネットワーク機能の強化も図られました。VxWorks 上でのソフトウェア開発は、引き続きWind River Workbench 開発ツール環境で可能です。

提供予定
VxWorks の最新版は3 月に提供開始されます。詳細については、以下をご覧ください。http://www.windriver.com/japan/products/product-overviews/PO_VE_6_9_Platform_0211.pdf

ウインドリバーは、Embedded World 2011 に出展し、最新デモを実施します(Hall 11、ブースNo.11-118)。

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981 年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10 億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界15 カ国以上で事業を展開しています。
http://www.windriver.co.jp

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