航空宇宙・防衛

NASA IV&V

NASAの長期的なコスト削減にウインドリバーのシミュレーション技術が貢献

GO-SIMプロジェクトは、すべての開発者、テスター、システムエンジニアに、忠実度の高い強力な宇宙探査機シミュレータを提供します

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Video: Simics helps NASA reduce risks, time, and costs

NASAはWind River Simicsを使用することで、シミュレーションモデルの80~90%を他のミッションで再利用することが可能になり、大幅なコスト削減が実現できました。

課題

2010年にNASA IV&VのIndependent Test Capability(ITC)チームは、全球降水観測計画(GPM)Operational Simulator(GO-SIM)プロジクト向けに、ソフトウェアのみのシミュレータを開発しました。GO-SIMはハードウェアに依存しない、忠実度の高いシミュレータとして設計されました。機能としては、フライトソフトウェアのバイナリ変更を行わない読み込みの実行、フライトスクリプトの実行、シングルステップによるデバッグ、地上システム経由のエラーの挿入、システムのストレステスト、他の分析結果の検証などがあります。従来のハードウェアベースのテストや検証は、ハードウェアのサポートやメンテナンスにかかるコストを考えると、実用的ではありませんでした。

アプローチ

Wind River® Simics® は、BAEシステムズ社のRAD750プロセッサをシミュレートすることにより、物理的なハードウェアで動作するのと同様に、仮想プラットフォーム上でターゲットソフトウェアを動作させることを可能にしました。IV&Vは、スクリプトの実行やデバッグ、検査、不具合挿入の機能に加え、物理的ターゲットハードウェアの制約なしに、システムの定義、開発、インテグレーションを行えるようになりました。IV&Vは、ソフトウェアの予想される動作の検証を行い、フライトソフトウェアが期待どおりに動作し、劣悪な状況に適切に対処できることを確信しました。科学計器シミュレータを組み込むことにより、機器と観測衛星間の接続の際のリスクを軽減し、国際的な協働システムの実現を図ることができました。

導入効果

NASAIV&VはWind River Simicsを採用して、従来のハード ウェアシミュレーションを使用して開発した場合よりも短期間かつ低コストで、ハードウェアに依存しない完全なシミュレータを開発することに成功しました。NASA IV&VはWind River Simicsにより、2つの点で品質を強化できました。ITCチームは、問題の検証能力を確信することができた点。さらに、開発時にソフトウェアシミュレーションにより、次のフェーズに進む前に早期にバグを見つけて修正することができた点です。NASA IV&Vは、Wind River Simicsを使用することで、シミュレーションモデルの80~90%を、James Webb Space Telescopeのような、他のミッションで再利用できるようになりました。