NTTドコモと「5GオープンRANエコシステム」を協創

Aug 06, 2021 Telecom

By Jeff Gowan

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オープンなプロジェクトでは、参加する企業の顔ぶれが何より重要です。一般的なオープンソースプロジェクトはもちろん、5G オープンRANのような取り組みともなればなおのこと、その重要性は高まります。ウインドリバーは、5GオープンRANエコシステムを構成する企業の1社として、NTTドコモ様に協力できることを大変うれしく思います。 

NTTドコモは2021年2月、ウインドリバーを含む12社と「5GオープンRANエコシステム」の協創に合意したと発表しました。この取り組みは、5G時代に企業やオペレータ(通信キャリア)が求める多様なニーズに応えられる、柔軟なネットワークの構築を実現する、オープン RANの海外展開を目的としています。仮想RAN(vRAN)を見据えた性能の高いオープンRANを実現するには、オペレータは相互接続検証を実施して初めて判明する課題を含め、多くの課題に対応する必要があります。NTTドコモ社はこうした側面を考慮し、最適なRANをパッケージ化して提供し、オープン RAN導入を検討しているオペレータの要望に応じて導入、運用、管理することを目指しています。 

ウインドリバーはこの20年間、さまざまなオープンソースコミュニティに積極的に参加してきました。当社は、組込みLinuxの標準化を目指すLinux Foundation傘下のプロジェクト、「Yocto Project」の創設メンバーであり、現在もアクティブなソフトウェアコントリビュータとして活動しています。ウインドリバーはこれまで40を超えるコミュニティに参加し、様々な業界のオープンソースやオープンスタンダードに貢献してきました。こうした活動への参加により、当社の製品開発、さらにはオープンソースのコントリビューションがよりお客様や市場のニーズに沿ったものになると考えています。 

 

5G オープンRANに関連するコミュニティである、StarlingXとO-RAN Allianceに参加 

StarlingXは、オープンソースの統合プロジェクトです。最適なオープンソースコンポーネントを組み合わせ、エッジクラウドインフラ向けに完全なソフトウェアスタックを構築することを目指しており、要求の厳しいインダストリアルIoT、通信、動画配信、その他超低遅延が求められるアプリケーションでのユースケースの使用を想定しています。ウインドリバーはOpen Infrastructure Foundation 配下であるStarlingXの創設メンバーであり、現在も重要なコントリビュータであり続けています。StarlingXは、エッジアプリケーションで要求されるディターミニスティックな低遅延性や、分散エッジ環境の管理を可能にするツールにより、5G オープン RAN向けにファーエッジで使用されるコンテナベースのクラウドインフラを提供します。 

さらにO-RAN Allianceも5G オープン RAN関連の取り組みとして、重要な役割を果たしています。O-RAN AllianceはNTTドコモをはじめとする世界各国のオペレータにより2018年に創設された業界団体です。ウインドリバーは、O-RAN Allianceではワークグループ(WG)6で、O-RAN Software Communityではインフラ(INF)チームで活動し、StarlingXおよびYocto向け組込み用Linuxのコントリビューションに積極的に従事しています。これは、5G vRANテクノロジーの未来を牽引する重要な活動です。 

O-RAN AllianceのWG6向けコントリビューションには、ハードウェアアクセラレーション、アクセラレータの抽象化、(通知フレームワークを含む)クラウド関連の考慮事項、(LLS-C1、LLS-C2、LLS-C3、LLS-C4、PTPなどの)同期アーキテクチャのほか、PTPにおける通知、APIのコントリビューション、O-Cloudの要件、基本的なユースケースなども含まsadvancing-the-5g-open-ran-ecosystem-together-with-ntt-docomoれます。また、O-RAN Software CommunityのINFチームでは、プロジェクトテクニカルリードおよび主要コントリビュータの役割を担っています。当社の活動の例としては、以下のようなリリースがあります。 

  • Amber:Yocto向け組込みLinuxをベースにして、IA64とARM64向けのLinuxディストリビューションおよびKubernetesの、パフォーマンスとフットプリントを最適化 

  • Bronze:WG6で検討中のO-Cloudの仕様を、StarlingXおよびYocto向け組込み用Linuxをベースに調整  

  • Cherry:WG6の仕様に合わせ、高可用性構成とするための更新を実施 

  • Dawn:最小実行プラン(MVP)をO2インタフェースに実装​ 

  • E:大規模なO-Cloudクラスタおよび分散クラウドに対応、ARMに対応 

 

5G オープンRANプロジェクトやエコシステムを構成する企業の詳細については、NTTドコモの「5GオープンRANエコシステムホワイトペーパー 」をご覧ください。エコシステムの概要、オープンRANの利点、課題やその解決策、今後の展望についてなど、プロジェクトの詳しい内容が紹介されています。 

5GオープンRANエコシステムについて、あるいはウインドリバーが参加するネットワークのオープン化への取り組みについてご興味のある方は、ぜひ当社にお問い合わせください。