News Release
ウインドリバー、NFVエコシステムを拡充、サービス事業者の導入を加速


ニュースハイライト

 

  • ウインドリバーは、業界専門家にNFV(Network Functions Virtualization)プラットフォームソフトウェアのリーダーと評価されました。
  • Wind River Titanium Cloudプログラムは、新たにチェック・ポイント、ConteXtream、Cyan、Intel Security、イクシア、Qosmos、Spirentの各社が参加し、さらに拡大しています。
  • ASTRIはTitanium Cloudの一員であることを生かして、Wind River Titanium Serverに最適化された、スモールセルゲートウェイVNFをリリースしました。

 

2015年2月26日、カリフォルニア州アラメダ発 — ネットワーク対応インテリジェント システム向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは、NFVソリューションの導入の加速を目的とする「Wind River Titanium Cloud」エコシステムプログラムに、新メンバーを追加しました。新たに参加するのは、チェック・ポイント、ConteXtream、Cyan、Intel® Security、イクシア、Qosmos、Spirentの各社です。既に参加しているパートナー企業は、Artesyn、ASTRI、ブロケード、ジェンバンド、HP、コントロン、Metaswitch、Nakina、Overtureです。

拡大されたTitanium Cloudプログラムでは、引き続き参加各社から、NFVインフラプラットフォーム「Wind River Titanium Server」上で検証された、新しいNFVソリューションがリリースされています。一例として、Applied Science and Technology Research Institute(ASTRI)社は、Titanium Serverに最適化されたVNF(Virtual Network Function)として、LTEスモールセルゲートウェイとセキュリティゲートウェイを発表しました。

ウインドリバーのネットワーキングソリューション・ビジネス開発担当シニアディレクター、チャーリー・アシュトンは次のように述べています。「サービス事業者はNFVの導入を加速し、スケジュール面のリスクを軽減するために、検証済みで、即市場に投入できる、エンド・ツー・エンドなNFVソリューションを求めています。ウインドリバーのエコシステムは急速に拡大しています。新メンバーの参加により、最適化された相互運用可能なソリューションを、サービス事業者や通信機器メーカーに引き続き提供していきます。エコシステムのパートナーと協力して、管理やオーケストレーション、セキュリティ、テストといった、通信業界の難しいNFV課題に取り組んでいます」

CIMI Corporation社の社長で、創業者、主席アナリストであるトム・ノール氏は、次のように述べています。「NFVやクラウドでは、ソフトウェアプラットフォームが、急増する機能やアプリケーションと、それを提供するサーバのプールをつなぐ重要な橋渡しをします。プラットフォームソフトウェアは、性能の向上や耐障害性の強化に加えて、何よりも、スケールメリットをもたらす、導入と運用のための一貫性のあるフレームワークを構築します。Wind River Titanium Cloudエコシステムは、NFVとクラウドのためのプラットフォームソフトウェアとして、ナンバーワンの実例です。今回新たに参加した各社は、インテグレーション済みの重要なプラットフォーム機能を追加することで、エコシステムの価値を実証するとともに、その価値をさらに拡大できます。Titanium Cloudエコシステムは、NFVに欠かせない基本要素になりつつあります」

Titanium Cloudプログラムを通して、パートナーは自社のハードウェアやソフトウェアをWind River Titanium Serverと検証や事前インテグレーションを行って、NFVライブネットワークでの導入に対応したソリューションを提供します。Wind River Titanium Server NFVインフラソフトウェアを補完するために、OSS/BSS、オーケストレーション、VNF、ハードウェアサーバプラットフォームなど、エンド・ツー・エンドなアーキテクチャのすべてのレベルで、各種ソリューションが用意されています。

新規参加企業について

チェック・ポイント・ソフトウェアは、世界トップクラスのセキュリティ専門企業です。業界随一の検出率で、お客様のネットワークをマルウェアなどの幅広いサイバー攻撃から保護します。企業ネットワークからモバイルデバイスまでを保護する包括的なセキュリティアーキテクチャに加え、直感的な総合的セキュリティ管理ソリューションを提供しています。Titanium Cloudエコシステムの一員として、チェック・ポイントは、キャリアグレードの性能を犠牲にすることなくサービスプロバイダーがNFVのメリットを最大化することを可能にします。仮想化とSDN環境のためのチェック・ポイント・セキュリティ・ソリューションは、サービスプロバイダーのネットワークの要件を満たしながら、コスト効率化、自動化と、セキュリティを提供するために増加するオーケストレーションを活用します。
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズのビジネス開発担当バイスプレジデント、アロン・カンター氏は次のように述べています。「私たちは、Titanium Cloud NFVイニシアティブに参加し、お客様にNFVソリューション構築のための簡素でありながら強力な選択肢を提供できることを嬉しく思います」

ConteXtreamのContexNetは、標準ベースのキャリアグレードSDN(Software Defined Networking)ファブリックを提供し、キャリアネットワーク上に展開された各種ソリューションのNFVを実現します。
ConteXtreamのマーケティング担当バイスプレジデント、アンシュー・アガーワル氏は次のように述べています。「サービス事業者は、パーソナライズされたサービスの配信に対応するために、サブスクライバを識別する機能を求めています。SDNの草分けとして、Wind River Titanium Cloudエコシステムで協業することで、サービス事業者が当社のContexNetを使って、重要なネットワーク機能を仮想化できるようにします。それにより、既存のサービスパッケージの強化、新規サービスのより迅速な展開、収益の増大を実現できます」

Cyanは、ネットワークの変革を可能にします。同社の受賞実績のあるSDN/NFVソリューションは、これまでは静的でハードウェア中心だったネットワークにオーケストレーション、アジリティ、スケーリングを提供します。通信キャリア、企業、政府機関、データセンターなど、世界中の150以上の顧客に導入された同社のオープンプラットフォームは、マルチベンダ、マルチレイヤの制御と可視化をネットワーク事業者に提供し、サービス配信の効率と収益性を高めます。
Cyanの最高マーケティング責任者、ジョー・クメロ氏は次のように述べています。「NFVは、利益率の高い新サービスの迅速な開発、提供を可能にする革新的なテクノロジで、これにより顧客体験を向上できます。Wind River Titanium Cloudプログラムのような取り組みは、お客様が実環境で稼働するクラストップレベルのNFVソリューションの導入を加速するうえで、重要な役割を果たします。エコシステムへの参加を喜ばしく思っています」

イクシアは、物理/仮想ネットワークの検証、セキュリティ保護、最適化に対応する、アプリケーションパフォーマンスとセキュリティレジリエンスのためのソリューションを提供しています。世界中の企業、サービス事業者、ネットワーク機器メーカー、政府機関が同社のソリューションを使用して、新テクノロジを導入し、セキュアなネットワークの運用を実現しています。イクシアの強力かつ汎用性の高いソリューションは、顧客の期待を超え、ビジネスのより良い成果を達成します。
イクシアの製品マーケティング担当ダイレクター、マイク・ハウ氏は次のように述べています。「Wind River Titanium Serverソリューションは、キャリアグレードのインテグレーション済みプラットフォームを業界に提供し、NFVベースのサービスを実現します。Titanium Cloudエコシステムにより、イクシアのNFVテスト・可視化ソリューションは、パフォーマンスの検証に役立つともに、開発から導入、サービスライフサイクルの変更管理にいたるまで、運用を効率化できます」

Intel Securityは、世界中の企業・個人ユーザ向けのシステム、ネットワーク、モバイルデバイスを守る、プロアクティブで定評あるセキュリティソリューションやサービスの開発に重点を置いています。同社はウインドリバーとの提携により、包括的な次世代のファイアウォール保護など、エンタープライズや通信サービス事業者を対象にした、キャリアクラスのSDN/NFVセキュリティソリューションを提供しています。効率的なソフトウェア設計や、インテル®データプレーン開発キット(インテルDPDK)のような先進テクノロジの統合により、優れたパフォーマンスと柔軟性を実現しています。
Intel Securityのネットワークセキュリティ担当ジェネラル・マネージャー、パット・カルフーンは次のように述べています。「柔軟性とコストメリットが、通信サービスプロバイダーをSDNやNFVソリューションの検討へと向かわせています。99.9999%のキャリアクラスの信頼性に加え、仮想化ソリューションは、高度な攻撃や回避に対してネットワークと顧客を保護するための広範かつ可用性の高いセキュリティを含める必要があります。ウインドリバーは、これらの要求を理解し、Intel Securityとの協業により、仮想化されたMcAfee Next Generation FirewallをキャリアクラスのTitanium Serverソリューションに含めることを選択しました」

Qosmosは、実ネットワークおよびSDN/NFVアーキテクチャで使用される、組込みディープ・パケット・インスペクション(DPI)とネットワークインテリジェンス技術の市場リーダーです。同社は、トラフィック最適化、サービスチェーニング、QoS、アナリティクス、サイバーセキュリティなどを実現するために、リアルタイムアプリケーション識別機能を製品に組み込むベンダに、ソフトウェアを供給しています。実ネットワークおよびSDN/NFVネットワーク製品内部で、ネットワークインテリジェンスや、プロトコルシグネチャの継続的な更新を実現する際の市場投入までの時間を短縮できます。
QosmosのCTO、ジェローム・トレ氏は次のように述べています。「Qosmos Classifier™とWind River Titanium Serverとの事前インテグレーションには、メリットがいくつかあります。新規にサービスチェーンを組み合わせるのが簡単になるほか、COTSベースの実装によって総所有コストを削減し、既存のアーキテクチャから将来のアーキテクチャへの移行が容易になります。Titanium Cloudエコシステムの一員として、ウインドリバーと協力して、お客様のNFVの目標達成を支援できることを嬉しく思います」

Spirentは、通信大手を対象にした、世界水準のネットワーク、機器、サービスの開発、提供、運用を支援しています。最新テクノロジーのパフォーマンス評価を行うラボ・テスト用ソリューションや、ネットワークやサービスの障害に対応するサービス管理、フィールドテスト、アナリティクスを提供し、ユーザー体験の向上を図ります。また、企業、各種団体、政府機関のネットワークのセキュリティ対策や管理にも貢献しています。有線から無線、衛星通信まで、必要なすべてが揃ったソリューションポートフォリオを提供し、顧客の体感品質(QoE)の向上を目指します。
Spirentのマーケティング担当バイスプレジデント、ニール・ホルムキストは次のように述べています。「Wind River Titanium Serverを展開するサービスプロバイダーは、SLA検証のためのエンド・ツー・エンドの可視性を提供することに加えて、インフラの拡張性と信頼性を確保する必要があります。SpirentのNFVソリューションは、デプロイに先立ち、VNF、NFVインフラやサービスの徹底した検証を可能にし、フィールド展開後では高価となる障害発生を防ぎます」

Titanium Serverは、通信業界で求められる「常時接続」の要件を満たすように設計された、キャリアグレードのNFVインフラソフトウェアソリューションです。キャリアグレードのWind River Linux、リアルタイムKVM、OpenStack®のキャリアグレードプラグイン、データプレーン開発キット(インテルDPDK)、高速仮想スイッチといった、オープンなソフトウェア規格をベースにしており、すべてがインテルアーキテクチャプラットフォームに最適化されています。

ウインドリバーはMobile World Congress 2015のHall 7、Stand 7J65で、NFVソリューションを展示します。Mobile World Congressのウインドリバーの詳細な出展内容については、こちらをご覧ください。
http://www.windriver.com/events/mwc-2015/index.html

NFVがもたらすビジネスチャンスや課題と、IoTコネクティビティのためのバックボーンへと繋がるネットワークの変革にウインドリバーがどのように対応しているかについては、こちらでご覧いただけます。
http://www.windriver.com/markets/networking/

Titanium Serverは、IoTの進展を可能にするWind River Helix™ポートフォリオ製品の1つです。

 

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、ネットワーク対応インテリジェント システム向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは20億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェント システムの革新とデプロイを支援します。
http://www.windriver.co.jp

Wind Riverは、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。

 

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ウインドリバー株式会社
東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクェアタワー
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