News Release
ウインドリバー、ソフトウェアテストの負担軽減でAndroid端末の開発をスピードアップ


2010 7 13 日、カリフォルニア州アラメダ発 - 組込みおよびモバイル ソフトウェアの世界的なリーディングカンパニーであるウインドリバーは本日、Android ベースの端末向けソフトウェアテスト自動化ソリューション、Android 用「Wind River Framework for Automated Software TestingFAST)」のリリースを発表しました。Wind River FAST は、Android ソフトウェアスタックのテストが必要なデバイス メーカーや通信事業者の広範囲なニーズに対応し、代表的な半導体アーキテクチャに合わせてカスタマイズすることが可能です。

FAST テストソリューションは、ソフトウェアのテストプロセスの合理化や自動化、Android 端末の開発期間や開発コストの削減、ソフトウェアの品質と安定性の向上を図るとともに、Android Compatibility Test SuiteCTS)への準拠をユーザが検証、確認できるようにします。

デバイスの開発では、テストプロセスに最も時間とコストのかかる場合が少なくありません。Wind River FAST は、Android ベース端末のテストが必要な通信事業者、デバイスメーカー、独立系ソフトウェアベンダ(ISV)、半導体メーカーを支援します。数千の異種テストを自動化して、その結果を統一された1 つのデータベースに集約し、あらゆるレポーティングツールから簡単にアクセスできるようにすることで、ソフトウェアのテストに伴う時間やコストを削減します。デバイスメーカーはWind River FAST の導入により、開発期間の大部分をテストに費やすことなく、自社の携帯端末を競合他社と差別化する独自機能の開発や、Android準拠の検証といった重要な問題に、労力とリソースを集中できます。

ウインドリバーのワールドワイド・ソリューション&サービス部門担当ヴァイス・プレジデント、マイケル・クルーズは次のように述べています。「Wind River FAST は、オープンソースのLinux Android での長年の経験をもとに、お客様がAndroid ソフトウェアの複雑なテストを管理し、最高の品質を備えた製品をスケジュールどおりに円滑に提供するのを支援するために設計されました。信頼性の高い商用品質のテストソリューションを利用することで、オープンソース・ソフトウェアを基盤にした製品開発につきものの予測不能な要素を排除し、延々と続くテストプロセスや大規模なテスト結果の管理や解析の自動化により、コストと技術的な労力を節減できます」

ウインドリバーはWind River FAST の開発にあたって、広範囲のカテゴリに及ぶ数千のテスト作成に注力しました。グラフィックスや起動時間などのデバイス性能、Wi-Fi Bluetooth などとの相互運用性、電話機能やボードのサポートパッケージテストをはじめ、多数のテストカテゴリをカバーしています。ウインドリバーの膨大なテストライブラリによって、低レベルからミドルウェア、アプリケーションレベルまで、テスト済みコードが幅広く提供されます。またウインドリバーには、モバイルシステムの統合で豊富な経験と、ユーザインタフェースの設計、マルチメディアのサポート、電源管理のノウハウがあります。サブシステムの最適化、サービスの統合、アプリケーションの移行など、携帯端末開発のニーズに即したサービスを提供できます。

Wind River FAST のその他の利点:
・オープンソースベースのデバイスの迅速なテストに特化した、ウインドリバー作成の数千の自動化テストが用意された、商用品質のテストソリューションの提供により、ソフトウェア品質の向上に役立ちます。
・デバイスメーカー、携帯電話事業者、半導体メーカー、ソフトウェア開発者が、Android CTS やオープンソース・テストを通信事業者の既存のデバイス受け入れ試験と組み合わせて、自動化されたテストソリューションに統合し、デバイス全体の機能、パフォーマンス、安定性を解析し、Android 規格への準拠をチェックすることが可能です。
・オープンモバイル市場で現在使用されている、膨大な数のテストを管理できるようにサポートするほか、顧客がレガシーテストをFAST に統合して、テストの完全自動化を図ることが可能です。

ウインドリバーではAndroid テストのサポートに加えて、MeeGo GENIVI のような他のモバイルや自動車向けのLinux プラットフォームで培われたノウハウを生かして、これらの分野にWind River FAST を拡張することも検討しています。

Wind River FAST のリリースにより、ウインドリバーのモバイルソフトウェア・ラインアップが拡充され、最新版のAndroid ソフトウェア開発キットをベースに検証された、完全準拠ソフトウェアプラットフォーム「Wind River Android プラットフォーム」が補完されます。Wind River Android プラットフォームは、Android プロジェクトのデバイス開発のTime-to-Market を確保しソフトウェア品質を高める、商用品質のソリューションです。ウインドリバーはオープン・ハンドセット・アライアンス(OHA)の設立メンバーで、Linux 商用化パートナーとして2007 年から参加しています。

Wind River FAST は現在、評価版が全世界のお客様に提供されています。Wind River FAST の詳細については、以下をご覧ください。http://www.windriver.com/announces/fast/

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981 年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは5 億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社機能を置き、世界15 カ国以上で事業を展開しています。http://www.windriver.co.jp

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※一般に社名・製品名は各社の商標または登録商標です。