News Release
INTRAグループ、原発の放射能浄化ロボットにVxWorksを選定


VxWorks が遠隔操作車両の高信頼リアルタイム制御に貢献

2010 4 20 日、カリフォルニア州アラメダ発 - ウインドリバーは本日、フランスの原子力発電所の事故対応ロボットの開発運用機関INTRA グループが、新型放射能汚染浄化ロボットERASEERELT および搬送車EBENNE 用のOS VxWorks を選定したと発表しました。INTRA グループは、フランス電力公社、フランス原子力委員会、同国主要原子力関連企業群の持ち株会社アレバ(AREVA)によるコンソーシアムの一翼を担っています。

新型ロボットはカメラと放射能センサを搭載し、放射能漏れ事故の状況を判断して浄化作業を行うために設計されています。ERASEThe External Reconnaissance, Assistance and Surveillance Robot)は、障害物が散在する事故現場や荒れ地を査察走行でき、半径10km の範囲で遠隔操作により10 時間操作できるように設計されています。EBENNEEngin Benne)はカメラ、照明、ガンマ線検波器を備えたダンプカーで24 時間連続で正確に遠隔操作できます。ERELTThe Teleoperated Relay Robot)は、増幅アンテナを備えた無線中継器で、ERASE EBENNE からの信号を安全距離を隔てた遠隔地にあるコントロールデスクへと送信します。ロボットの無線通信は、1990 年代に開発された独自のコード化手法を使用し、高速で耐障害性に優れ、緊急時の通信を保証するため20 の周波数を使い分けるフランス陸軍の通信チャネルを使用しています。

ロボットとコントロールセンターの制御ユニットは、Intel® Pentium® 4 プロセッサでVxWorks を走らせています。このシステムには、全てのデータ、およびロボットからの3 チャンネルの高解像度画像の応答に、立ち上げ時間を含め100 ミリ秒以下で対応する能力が求められます。さらに、ソフトウェアは、高い信頼性ですべてのオペレーションを実行し、オペレータにリアルタイム制御を保証できるように、、高度にディターミニスティックでなければなりません。INTRA グループへのこの要件は、どのようなオペレーティングシステムにとっても相当難関です。

HP BladeSystem に対応したWind River CGL を使用することで、ネットワーク機器プロバイダーやサービスプロバイダーは、ETSINEBS レベル3 認証済みのキャリアグレードプラットフォームの信頼性を有し、パフォーマンス、コスト効果、電力効率に優れた実証済みのエンタープライズプラットフォームを手に入れることができます。さらに、Intel® Xeon®プロセッサファミリにWind River CGL およびHP BladeSystem が統合されていることで、アプリケーション、ツールを様々なネットワーク機器に活用することが可能です。

INTRA グループのパスカル・イジドルチェク技官は、「INTRA グループのロボットは極限状況でも仕事を行えるように設計されています。人命が危険にさらされる状況では一刻の猶予も許されず、機器のリアルタイム応答は不可欠です。我々がVxWorks を選んだ理由は、無人火星探索機潜水艇で信頼性の高さを実証していたからです」と語っています。

ウインドリバーの産業ソリューション部門のジェネラル・マネージャー、イェンス・ウィーガントは、「お客さまのプロジェクトでは、誤動作と遅延が一切許されない環境で耐久性を要求されることがよくあります。ウインドリバーは今後もVxWorks がこれらの要求に応えられるように開発を続け、定評のあるサポート、開発の最適化、デバッグ技術とともに体制を強化します」と述べました。

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981 年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは5 億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社機能を置き、世界15 カ国以上で事業を展開しています。

# # #

※一般に社名・製品名は各社の商標または登録商標です。__