News Release
コベリティとウインドリバー、組込ソフトウェア開発にセキュリティ向けデベロップメントテストを導入


ニュースハイライト
・ コベリティとウインドリバーは、組込ソフトウェアのセキュリティのためのデベロップメントテスト統合において協業します。これにより、アプリケーションのコード作成時に、組込デバイスソフトウェアのセキュリティ脆弱性の検出、修正を、より迅速かつ簡単に行うことができます。
・コベリティは、Wind River Workbench 向けに事前構成済みのCoverity®Static Analysis 評価版を提供し、既存の開発ワークフローにセキュリティを統合します。
・今回の市場リーダーの協業で、両社の顧客実績は合計3,000 社を超え、ウインドリバーテクノロジを採用した組込システムは10 億台以上、品質やセキュリティの不具合を出荷前にコベリティでテストされた製品は110 億台以上を誇ります。

2012 1 24 日、カリフォルニア州サンフランシスコおよびアラメダ発 デベロップメントテストのリーダー企業であるCoverity, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ、CEO:アンソニー・ベッテンコート、日本法人:東京都、日本アジア担当副社長:リッチ・セルート、以下コベリティ)と、組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは、コベリティのセキュリティ向けデベロップメントテスト・プラットフォームを、ウインドリバーの組込ソフトウェアに統合することで提携しました。

コベリティは、Wind River Workbench 向けに事前構成済みのCoverity®Static Analysis(静的解析)の評価版を提供し、Wind River Linux とウインドリバーのリアルタイムOSVxWorks をサポートします。このようなソリューションの組み合わせにより、開発チームは組込ソフトウェアの開発プロセスにセキュリティを組み込み、ソフトウェアコードの作成時に、セキュリティの脆弱性に効果的に対処できます。

各種の市場予測によると、インターネットに接続されたデバイスは、2020 年までに全世界で500 億台に達する見込みです。組込デバイスのネット接続とモバイル化が進む中、医療機器からアビオニクス・防衛システムまで、組込デバイスはセキュリティ脅威の次の標的になっています。今回のコベリティとウインドリバーの協業により、組込ソフトウェア開発とデベロップメントテストのリーダーが手を結ぶことになります。ウインドリバーは包括的なソフトウェアラインアップにより、組込業界で独自の優位性を持ちます。コベリティはソースコードの自動スキャンにより、セキュリティや品質面の不具合を開発者の既存のワークフロー内で検出することで、セキュリティの脆弱性が出荷後に見つかるリスクを大幅に軽減します。

コベリティのマーケティング担当バイスプレジデント、ジェニファー・ジョンソン氏は次のように述べています。「当社のデベロップメントテストの原点は、組込ソフトウェアにあります。今では1,100 社を超える世界的なデバイスメーカーやソフトウェア企業がコベリティ製品を採用し、重大な不具合の未然防止に役立てています。組込ソフトウェアの先駆者であるウインドリバーとの協力を大変喜ばしく思っています。こうした協力により、セキュリティを開発プロセスに統合するのが従来よりも簡単になり、短納期開発にも影響を与えません」

ウインドリバーのプロダクトグループのツールおよびマーケティングオペレーション担当バイスプレジデント、マーク・ブラウンは次のように述べています。「セキュリティ脅威が増大し、組込デバイスのコネクティビティが進む中、開発時にセキュリティに対処することが急務となっています。ウインドリバーはコベリティと協力して、ソフトウェアのセキュリティの弱点を迅速かつ効率よく検出、修正し、将来の潜在的なセキュリティ問題を大幅に抑える強力なソリューションを組込開発者に提供します」

voke, inc.社の共同設立者、テレサ・ラノヴィッツ氏は次のように述べています。「開発チームは市場投入までの時間に常に圧迫されており、セキュリティが見落とされることも少なくありません。コベリティとウインドリバーの統合は、テスト市場を大きく変えます。組込開発チームが、品質保証チームと同様の方法で、従来よりも早い段階からセキュリティに対処できるため、セキュリティ脆弱性に伴うブランドダメージや、売上の損失というビジネスリスクが大幅に軽減されます」

コベリティの製品は、ウインドリバーのセキュアなオペレーティング環境、テスト用ソフトウェア、業界専門性から構成される幅広いセキュリティ製品ラインアップを補完します。トータルなテストソリューションを探している開発チームは、アプリケーションを品質保証チームに引き渡す前に、コベリティ製品を使用して、開発のコーディング段階でエラーの検出と修正を行うことができます。ライフサイクルの品質保証段階では、セキュリティ専用パッケージを搭載した、組込デバイスソフトウェアテスト用テスト自動化システムWind River Test Management を使用して動的テストを実行できます。

各種リソース
・ Wind River ワークベンチ上で使えるCoverity Static Analysis の評価バージョンを入手するには、こちらからご登録ください。
・組込デバイスのセキュリティ向けデベロップメントテストについては、コベリティ社のブログで詳しく紹介しています。
・ 来月サンフランシスコで開催されるRSA 2012(期間:2 27 日~3 3 日、場所:モスコーニセンター)のコベリティとウインドリバーの出展ブース(ブース番号555)にお立ち寄りください。

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981 年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10 億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界20 カ国以上で事業を展開しています。http://www.windriver.co.jp

Coverity, Inc.(コベリティ インク)について
コベリティは、ソフトウェアの不具合から顧客の企業ブランドとビジネスを守る、静的解析技術をコアとしたデベロップメントテストの業界リーダーです。Samsung、東芝、日本電気などを含む1100 の顧客が、コベリティのデベロップメントテストスイート製品群を導入し、ソフトウェアの予期せぬ動作、クラッシュやセキュリティ脆弱性につながる重大な不具合を自動的に解析、検出しています。 弊社の詳細は、http://www.coverity.com/html_ja/をご覧ください。

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