News Release
ウインドリバー、新たなIPサービスを可能にするスマートゲートウェイプラットフォームを発表


ニュースハイライト
・Wind River Platform for Gateways は、IP サービスの家庭への展開を支援するスマートゲートウェイソリューションシリーズの第1 弾です。
・初の導入先として住友電工ネットワークス株式会社に採用されました。
・ウインドリバーは充実したエコシステムを生かして、ハードウェアおよびソフトウェアの主要コンポネントと事前にインテグレーション済み、検証済みの即使用できるプラットフォームを提供します。

2011 11 14 日、カリフォルニア州アラメダ発 - 組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは、スマートゲートウェイ開発用ソフトウェアプラットフォーム「Wind River Platform for Gateways」を発表しました。当初のターゲットはレジデンシャルゲートウェイ市場で、M2M(マシン・ツー・マシン)テクノロジへの取り組みを開始したウインドリバーが提供する、スマートゲートウェイソリューションシリーズの第1 弾になります。日本の主要キャリア顧客向けブロードバンドアクセス機器の大手メーカー、住友電工ネットワークス株式会社では、同製品を使用して、ホームゲートウェイの最新ラインアップの開発を進めています。

Wind River Platform for Gateways は、ネットワークエッジでコネクテッド デバイスやサービスを簡単に管理するゲートウェイの開発に、即使用可能なプラットフォームを機器メーカーに提供します。ブロードバンドアクセス機器であるゲートウェイは、一般利用者と家庭向けデジタル機器をインターネットベースのサービスに接続する、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた製品です。スマートゲートウェイを利用することで、通信事業者やサービス事業者はサービスの設定、管理、診断、サポート、提供をより効率よくインテリジェントに実現できます。音楽やエンタテインメントのストリーミングにとどまらず、空調、照明、セキュリティシステムの一元的な管理など、高度なホームオートメーションやマルチメディアシステムの監視や管理が格段に容易になるほか、ホームシステムやデータの利用習慣をより詳細に把握することが可能です。ゲートウェイが家庭およびその先に向けて進化するなか、ウインドリバーは医療、エネルギー、その他のM2M リューションの接続型デバイスサービスを拡大するための基盤を提供できます。

ウインドリバーのLinux 製品マーケティングおよび戦略担当バイスプレジデントのポール・アンダーソンは、次のように述べています。「デバイスのインターネット接続やデータ処理を行うゲートウェイの機能は、ますますパワーアップしており、一般利用者と通信事業者はより幅広い家庭向けサービスの利用強化を図ることが可能です。機器メーカーでは、このような新しいサービスの需要に合わせて拡張できる充実したプラットフォームを、コストを抑えながら構築する必要があります。Wind River Platform for Gateways は事前にインテグレーション、検証、最適化を済ませることで、開発コストを大幅に削減し、お客様の迅速な市場投入を支援します。また拡張可能なプラットフォームであるため、将来のニーズを見越したサービスの拡張が可能です」

住友電工ネットワークス株式会社 取締役 第一技術本部 本部長、蔵本実氏は、次のように述べています。「当社のお客様はIP サービスを家庭に広げるために、効果的かつインテリジェントに大量のデータを処理し、スピーディに機器を展開する新たな方策を熱心に模索しています。当社にとって、多種多様なスマートデバイスに対応した、スケーラブルな最高品質のデバイスの提供は重要です。組込Linux の深い専門性を持つウインドリバーのようなエキスパートと協力し、Wind River Platform for Gateways を使用することで、さらなるパフォーマンス性能を引き出すとともに、厳しい納期を守りながら、グローバルスタンダードに準拠した最先端の機能の開発が可能です」

Wind River Platform for Gateways は、ウインドリバーの市場をリードする商用組込Linux の最新バージョンを基盤にしており、オープンソースイノベーションのメリットを、実績ある商用Linux によって提供します。複数のARM ベースのSOC プロセッサと事前に検証済みです。

マインドスピード社のCPE マーケティングおよび製品マネジメント担当エグゼクティブ ダイレクターのマルコ・E・ベッロ氏は次のように語っています。「ウインドリバーとの協業を通じ、ホームオートメーションアプリケーションやリモート管理機能といったインテリジェントなサービスを可能にする高性能ゲートウェイに弊社のテクノロジを提供します。これにより、ブロードバンド対応の付加価値サービス提供のための運用コストが大幅に削減されます。弊社のComcerto プロセッサとWind River Linux が事前に統合された製品が、機器メーカーの製品開発を迅速化し総所有コストを低減します。」

OEM/ODM メーカーや通信事業者が、複数のソフトウェアベンダを管理する煩雑さから解放されるように、ウインドリバーではサードパーティのISV から構成される、充実したエコシステムを構築しています。この中には、Wind River Platform for Gateways と検証済みで、事前にインテグレーション済みの、業界をリードする特定用途向けソフトウェアやミドルウェアが含まれています。顧客は、継続するサポートにウインドリバーを単一の窓口として利用することで、利便性が向上します。ウインドリバーはサードパーティのソフトウェアコンポネントを事前にインテグレーション、テスト、検証することで、お客様の開発サイクルの短縮や総所有コストの削減を支援します。パートナーから提供されるソフトウェアソリューションは以下のとおり。

・DLNA デジタルコンテンツ共有を可能にする相互接続テクノロジ(デジオン社)
・TR-069 OMA-DM などの標準ベースプロトコルを使用する、リモートデバイス管理技術(Works Systems 社)
・仮想マシン技術(Skelmir 社)
・OSGi ベースのJava 向け動的サービスプラットフォーム技術

Wind River Platform for Gateways は全世界で提供開始されています。
同製品の詳細については、以下をご覧ください。(PDF ファイルが開きます)
http://www.windriver.com/japan/products/product-overviews/PO_LE_Linux_Gtwy_j.pdf

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQINTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981 年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10 億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界20 カ国以上で事業を展開しています。
http://www.windriver.co.jp

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Wind River は、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。