News Release
NASAが、次世代打ち上げロケットにウインドリバーのVxWorks 653を採用


安全かつクリティカルな「Ares」計画に不可欠な飛行・指令システムをウインドリバーのOSが強力サポート

2009 12 16 日、カリフォルニア州アラメダ発ウインドリバーは本日、米国航空宇宙局(以下、NASA)がWind River VxWorks 653 を、次世代打ち上げロケット「Ares I」および「Ares V」の飛行および指令コンピュータシステム向けのリアルタイムOSRTOS)として採用したことを発表します。Ares I は有人打ち上げロケットおよびAres V は貨物ロケットで、将来、宇宙飛行士および大型機器を軌道に送り込むために使用されます。VxWorks 653 は、インスツルメント・ユニット・アビオニクス(IUA)の基礎となって、Ares I およびAres V 向けにガイダンス、ナビゲーション、制御機能を提供します。

Ares は、数年におよぶ技術改革と極めて複雑なハードウェアおよびソフトウェア環境を要する次世代プロジェクトです。今回、ウインドリバーの航空宇宙・防衛業界での豊富な経験と実績が認められ、NASA によってVxWorks 653 が採用されるに至りました。VxWorks 653 はシステムの要となって、宇宙飛行のミッションクリティカルなオペレーションに必要な信頼性を提供します。

Ares I は、NASA の「コンステレーション計画」向けに開発されている有人打ち上げロケットで、信頼性が高く、コスト効果的に宇宙飛行士を月および太陽系に送り込むための宇宙輸送システムに不可欠な中核的要素です。Ares V は、NASA の貨物打ち上げロケットで、米国の次世代宇宙船の重量物運搬機であり、大型機器を安全かつ確実に宇宙へ輸送するためのNASA の主要大型宇宙船としての役割を果たすものです。ウインドリバーの航空宇宙・防衛部門担当ヴァイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャーのロブ・ホフマンは次のように述べています。「航空宇宙・防衛業界では、厳格な認証要件を満たす信頼性の高い、コスト効果的なソフトウェアツールが要求されます。ウインドリバーはNASA 20 年以上にもわたって協業しており、VxWorks 653 Ares 打ち上げロケット向けに採用されたことは、航空宇宙・防衛業界のお客様が必要とする堅牢かつミッションクリティカルなデバイスソフトウェアの提供にウインドリバーがいかに熱心に取り組んできたかを改めて裏付けするものです。」

Wind River VxWorks 653 プラットフォームは、航空宇宙・防衛関連の企業がミッションクリティカルなアプリケーションの安全要件を満たすのに必要な、厳格かつ完全なARINC 653 およびIMAIntegrated Modular Avionics)規格に準拠した基盤を提供するとともに、非クリティカルなアプリケーションも共通のコンピューティングプラットフォーム上で使用可能にします。また、Wind River VxWorks 653 には、完全かつ実証済みのRTCA DO-178B レベルA 認証用エビデンスも付属しており、グローバルな安全認証機関や社内のレビュープロセスおいて迅速に承認を得ることが可能になります。

ウインドリバーの航空宇宙・防衛ソリューションに関する詳細は、
http://www.windriver.com/japan/solutions/aerospace-defense/ をご覧ください。

ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQ: INTC)の完全子会社であり、スマートデバイス搭載ソフトウェアの最適化(DSO)をワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、企業が、スマートデバイスに搭載するソフトウェアを、より高い品質および信頼性のさらなる向上を実現しつつ、リーズナブルなコストで開発することを可能にし、早期にマーケットへ投入することを支援します。Wind River WorkbenchGeneral Purpose Platform(汎用プラットフォーム)、特定マーケット別Platform 製品は、ソフトウェア開発全工程におけるコスト、リスクを低減、デバイス機器の品質と信頼性向上に貢献します。

設立は1981 年、カリフォルニア州アラメダ(Alameda)に本社を置き、世界16 カ国で事業を展開しており、国内ではウインドリバー株式会社より最新の製品/サービスを提供しています。