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![]() 第2回 中国市場で新しいモデルをいくつもの日本企業が10億人を超える人口という巨大市場を持つ中国に参入しましたし、進出したいと考えている企業も多いでしょう。一方、中国市場で失敗して帰ってきた企業もあります。その違いはどこから来るのでしょう。 戦後、日本人は米国の豊かさに羨望の眼差しを向けました。そして、尊敬できるパートナーとして、米国とともに産業を発展させてきたのです。ただ、日本はそのやり方に慣れすぎてしまったようです。文化や言語、価値観、法律、商習慣など、中国は日本と大きく異なります。ただ、そのギャップは、日本と米国の間に横たわる壁ほど大きいかといえば疑問です。 米国では、ベンチャーとして立ち上がった企業が、最先端のテクノロジを他社と競い合いながら、自発的に巨大なコンピュータ産業に押し上げました。これに対して中国は、政府が作る経済特区など、政策をベースとして計算にもとづいた経済発展を遂げているように感じます。では日本はどうでしょう。ちょうどその真ん中に位置づけられるような気がしませんか? ウインドリバーの日本法人は、毎年グローバル全体の14%前後を売り上げています。これは、米国企業の日本法人としては、かなり優秀な数字だと自負しています。なぜ成功しているのか。それは、製品力もそうですが、米国の成功事例をすべて持ち込んでいないからです。日本でもやれそうなことは喜んで受け入れるのですが、市場に合わないことはやらない。さらに、日本だけで展開するビジネスプランも作る、といった具合です。中国に進出して失敗したケースの多くは、日本で成功したやり方をそのまま持って行ったために起きたのではないでしょうか。中国には中国でのやり方があります。それを肝に銘じながら中国のビジネス戦略を立案することが不可欠だと考えます。 日本企業は、どうしても日本に軸足を置きたがるものです。米国企業も同様に、米国に軸足を置きたがります。ただ、実際には現地のやり方に合わせた方がうまくいくケースの方が多いのです。ウインドリバーもそうですし、私が以前に務めていたインテルもそうでした。日本の独自性を認めてくれたからこそ、日本で成功できるのです。中国でビジネスを展開したいなら、完全に中国に軸足を移すぐらいの思い切りが必要なのではないでしょうか。 中国の安い人件費に魅力を感じ、日本で企画した製品の一部を中国に開発してもらうという考えにも、もしかすると誤りがあるかもしれません。中国に軸足を移すということは、新しいものを中国で企画する、ということです。実際に、非常に優れた能力を持つ中国人を、私は何人も知っています。ウインドリバーは、中国で約200人のエンジニアを雇い、Wind River Linuxの開発を進める計画を発表しました。この取り組みが、米国と日本、そして中国をつなぐ、新しい成功モデルになるよう、努力します。 藤吉's Eye一覧 »ページの先頭へ戻る » |
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