
クラウドからサービスエンドポイントへ ? 失われたリンク
投稿者:Paul Anderson, 2011/11/14
子供のころ、「電話」に夢中だったことを覚えています。受話器をとって、ダイヤルし、電話の向こうにいる誰かと話すというアイデアがとても素晴らしく思えました。そしてその頃、電話機はエレガントにデザインされた電気製品の芸術品であり、分解して、どのように機能しているのかを見るのが楽しみでした。電話機自体がどう機能しているかは理解できましたが、子供だった私には、2 本の線を極につないだあと何が起こるのかは、謎でした。やがて、各家庭への確かな電話サービスの提供を可能にした膨大なインフラストラクチャを理解するに至りました。電話を発明したアレキサンダー・グラハム・ベルに敬意を表します。
基本的な電話というものについて考えると、非常にシンプルなことに見えます。電話を受けたり、かけたり、双方向に信号を送ることができるということです。着信と発信は明らかに重要です。そして、追加の配線やものがなくても、両方を同時に行う方法を人々が理解するには、しばらく時間がかかりました。信号も同じく重要です。装置のユーザは、誰かがいつ連絡してきたかを知り、ネットワークの外にいるそれ以外の人とも連絡できるようにする必要があります。電話というのは、特に、その当時の道具を使って何を行っていたかを考えてみれば、(まして、トランジスタ以前の世界でそれを行っていたことを思えば)、実によくできた道具です。
しかし、実際には電話とは何でしょう?それは、サービスゲートウェイ(サービスの入り口)です。最もシンプルな形でいうと、電話サービスを提供します。次にそのサービスから、他のサービスにも接続でき、たとえば、流しが詰まった時に配管業者に電話したり、ピザを注文するといったことができます。すごいことです。通信ゲートウェイとしての電話は、一般の人が、世界中に広がる通信ネットワークを通して情報をデジタルにやりとりできるようにするなど、膨大な数のサービスの提供へと移行しました。これもまた、すごいことです。
さて、話を一足飛びに現在へと進めましょう。トランジスタ、集積回路、ストレージ技術など、いくつかの発明のおかげで、ネットワーク接続や幅広いさまざまな情報、サービスへのアクセスが可能な「クラウド」と呼ばれる世界に我々は暮らしています。今や、ボタンを押すだけでオンデマンド映画が入手できたり、牛乳が残り少なくなっていることを冷蔵庫に判断させて注文したりすることができます。電話を発明した我らが友、ベルにこれを説明する場面を想像してみてください。
クラウドからエンドポイントに提供できるサービスというアイデアは、急速かつ猛烈な勢いで広がっています。変化の早いこのような段階では、機器メーカー、通信業者、サービスプロバイダらが、時流についていくことは非常に困難です。今現在、ケーブルモデム、セットトップボックス、デジタルテレビにできることは限られています。そして、商業界で通信ゲートウェイを最新化するには、お金も時間もかかります。ここで欠けているのは、我々を取り巻く、急速に変わりつつある世界にサービスを提供できるだけの柔軟性を持った、標準的なスマートサービスゲートウェイです。この失われたリンクを確保しなければ、我々が利用できるサービスの次の進化を実現することは難しいでしょう。
ウインドリバーは、スマートサービスゲートウェイ技術のニーズを理解し、Wind River Platform for Gatewaysを開発してきました。このプラットフォームにより、機器メーカーはコンシューマ向けのスマートサービスゲートウェイと、ネットワーク、医療、産業などの分野におけるM2Mアプリケーションを迅速に開発できます。Wind River Platform for Gatewaysを使用することで、機器メーカーは、すぐに使えるプラットフォームを手に入れ、ネットワークの端で接続される機器やサービスの管理が簡単にでき、また、新しいサービスの需要に合わせて拡張可能なサービスゲートウェイの開発も行えます。
次に何が起こるかを想像するのは困難ですが、ひとつ確かなことは、サービスゲートウェイは何が起ころうとも、重要な役割を果たすだろうということです。
原文はこちら:http://blogs.windriver.com/linux/2011/11/cloud-to-service-endpoints-the-missing-link.html


