海外と同じ内容のトレーニングコースを用意

ウインドリバーは、大きく「パブリック・コース」と「プライベート・コース」に分けられるトレーニングコースをワールドワイドで実施している。国内も海外も内容は同じだ。

パブリック・コースは、あらかじめ決められたスケジュールでウインドリバーの東京本社(渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクェアタワー)で実施される体験型のトレーニングである。

一方、プライベート・コースは、お客様のニーズに応じてカスタムメイドで構築するコースであり、「テーラード・コース」と「カスタム・コース」がある。

パブリック・コースは米国で約20のコースがあり、そのうち日本ではすでに5コースをスタートさせている。(1)VxWorks6.xとWorkbenchマスターコース・4日間(ツールデバッグ編2日間+VxWorksプログラミング編2日間)、(2)VxWorks6.x SMP(Symmetric Multiprocessing)コース・2日間、(3)VxWorks6.xデバイスドライバーマスターコース・4日間(基本ドライバー編2日間+VxBus編2日間)、(4)VxWorks 6.x BSPコース・4日間、(5)Wind River Linux 3.0とWorkbenchマスターコース・4日間(Workbenchデバッグ編 2日間+Wind River Linuxコンフィギュレーション・ビルド編 2日間)だ。

金額は、1日単価で7万2千円(税別)(パブリック・コースの場合)となる。2日間と4日間のコースがあり、トータルの金額は144,000円/1人または288,000円/1人となる。他社では1日で10万円を超えるトレーニングも多いことを考えるとそれほどでないと言えるだろう。

独学でVxWorksとWorkbenchをマスターしようとすると1カ月では足らない。さらに、現在の開発に必要な部分しか見ないような恐れがある。トレーニングでは、これらを体系的にマスターできる。さらに、テキストはすべて日本語で、実習ソースコードも持ち帰って復習することができる。


今年よりLinuxトレーニングコースを追加

Linuxトレーニングコースには、「Wind River Linux3.0マスターコース」と「Wind River Linux3.0アドバンスト・コース」がある。

Wind River Linux3.0マスターコースは、「Workbenchデバッグ編」と「コンフィギュレーション・ビルド編」の2つのコースに分けられる。いずれも、Wind River Linux開発を早期着手に役立つコースだ。

「Workbenchデバッグ編」は、2日間という短期間でWorkbenchを使いこなし、Wind River Linuxのアプリケーションのデバッグに必要なテクニックを修得できるもので、144,000円/1人となっている。組み込みLinuxの概要、Wind River Linuxの概要、Wind River Workbenchの概要、QEMUの使い方、デバッグ、Wind River System Viewer、ランタイム解析ツールなどに分かれている。講習は8.75時間(190スライド)、実習は6.25時間(193ページ)となっており、講習と実習を交互に行うことで修得しやすいコースである。

「コンフィギュレーション・ビルド編」も2日間で、Wind River Linuxカーネルのコンフィギュレーションとパッケージの導入方法やウインドリバー独自のレイヤ・テンプレートを用いたコンポーネントの組み込み方法を修得できるもので、144,000円/1人となっている。Wind River Linuxビルドシステム、ハードウェア ターゲット管理、テンプレートとレイヤを使う、パッケージを使う、カーネル作成などがある。講習は8.25時間(234スライド)、実習は6.75時間(144ページ)であり、Workbenchデバッグ編と同様に講習と実習を交互に行うことで修得しやすいコースとなっている。

「Wind River Linux3.0アドバンスト」コースは、3日間でWind River Linuxカーネルのブートシーケンスを理解し、システム要件に応じたカーネルをコンフィギュレーションする技術を修得できるもので、216,000円/1人となっている。内容は、Linuxブート、Linuxカーネル初期化、Linuxユーザスペース初期化、Wind River Linuxの概要、プロジェクトコンフィギュレーション、ビルドとディプロイメントがある。

講習は10時間(372スライド)、実習は5時間(152ページ)となっており、同じく講習と実習を交互に行うことで修得しやすいコースである。2010年夏のスタートを予定している。(図1)


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図1:「Wind River Linux3.0マスターコース」講義サンプルと実習サンプル

VxWorks開発に役立つコースを充実

VxWorksコースは、VxWorks開発に役立つコースを充実させた。従来からの「VxWorks 6.xマスターコース」「VxWorks 6.x SMP(Symmetric Multiprocessing)コース」「VxWorks 6.x デバイスドライバーコース」に加え、「VxWorks 6.x BSP(Board Support Package)コース」を追加した。

「VxWorks 6.0マスターコース」は、それぞれ2日間の「ツールデバッグ編」と「プログラミング編」がある。

VxWorks 6.0マスターコースの「ツールデバッグ編」は、短期間にWorkbenchを使いこなすことで、リアルタイム・アプリケーションのデバッグに必要なテクニックを修得できるコースである。Workbenchシミュレータを使う、Workbenchでプロジェクトを管理、VxWorksソースビルドプロジェクト(VSB)、VxWorksシェル、Workbenchでデバッグ、ダイナミックprintfイベントポイント、System Viewerなどに分かれる。講習は10.5時間(340スライド)、実習は4.5時間(61ページ)であり、Linuxコースと同様に講習を実習を交互に行うことで修得しやすい。費用は144,000円/1人である。

VxWorks 6.0マスターコースの「プログラミング編」は、短期間でVxWorks 6.xのリアルタイム・アプリケーションを作成できるようになるコースである。リアルタイムマルチタスキング、VxWorksイベント、セマフォ、タスク間通信、VxWorksメモリ、リアルタイム・プロセス、オーバラップ型RTP(Real-time Transport Protocol)仮想メモリ、エラー定義やレポート管理、Exceptions例外,割り込み,タイマなどに分けられる。講習は8.5時間(374スライド)、実習は6.5時間(74ページ)であり、ツールデバッグ編と同様に講習と実習を交互に行うことで修得しやすい。費用は144,000円/1人である。

「VxWorks 6.x SMPコース」は、並列設計のテクニックを用いることでアプリケーション性能を最適化する方法を修得するものだ。従来のVxWorksからSMPへマイグレーションする際の最適なコースとなる。SMPの概要、VxWorks SMPのアーキテクチャ、VxWorks SMPのコンフィギュレーション、VxWorks SMPのプログラミング、デバッグツールと分析ツール、ソフトウェア並列処理の概要、UP(Unified Process)からSMPへのマイグレーション、VxBusなどがある。講習は12.5時間(346スライド)、実習は2.5時間(111ページ)であり、講習を実習を交互に行うことで修得しやすい。費用は144,000円/1人である。


VxWorksデバイスドライバーとBSPについて修得できるコース

「VxWorks 6.xデバイスドライバーコース」は、それぞれ2日間の「基本ドライバー編」と「VxBus編」に分かれる。

VxWorks 6.xデバイスドライバーコースの「基本ドライバー編」は、VxWorks 6.xの従来のデバイスドライバーを開発するための基本的な知識を修得するコースであり、2日間で144,000円/1人である。内容は、ドライバーデザインガイドライン、ポーリングと割り込み、VxWorks I/Oインタフェース、シリアルドライバー、ブロックドライバーなどとなっている。講習は7時間(288スライド)、実習は8時間(56ページ)であり、講習を実習を交互に行うことで修得しやすい。

VxWorks 6.xデバイスドライバーコースの「VxBus編」は、VxBusに対応したドライバー作成のための技術を短期間で修得できるコースである。VxBusは、VxWorks 6.xから導入された共通ドライバー・レイヤであり、特にSMPでは必要となる。このVxBusに既存のドライバーをマイグレーションする方法を修得できる。内容は、VxBusの概要、VxBusのコンフィギュレーションと初期化、VxBus特定クラスデバイスドライバー、VxBusへマイグレーションなどとなっている。講習は10.5時間(272スライド)、実習は4.5時間(39ページ)であり、講習を実習を交互に行うことで修得しやすい。費用は144,000円/1人である。

今回追加された「VxWorks 6.x BSPコース」は、4日間でじっくりBSPについて修得できるコースであり、費用は288,000円/1人となっている。カスタム・ハードウェアへポーティングする際に必要となる知識を修得できるもので、カーネルの初期化手順から、カスタム・ボード上での最適なカスタマイズやバリデーション・テストの実行までを修得できる。

内容は、VxWorks BSPの概要、BSP開発環境、VxBus概要、ブートシーケンスとブートストラップ、プリ・カーネル・ターゲットの初期化、カーネルの初期化、様々なBSPルーチン、割り込み管理、外部Busサポート、デバイスドライバー作成手順、BSP作成、BSPのデバッグ、バリデーション・テストなどを、12.5時間(694スライド)の講習と2.5時間(91ページ)の実習でじっくり修得できる。(図2)


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図2:「VxWorks 6.x BSPコース」講義サンプルと実習サンプル

各実習には、Simicsが使用される。Simicsはハードウェアのシミュレータであり、実際のターゲットがなくてもハードウェア関連の開発ができるものだ。(図3)


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図3:Simicsを使った実習例

パブリック・コースのカリキュラムから自由に抜粋/集約

プライベート・コースは、(1)テーラード・コースと(2)カスタム・コースに分けられる。

「テーラード・コース」は、パブリック・コースのカリキュラムから自由に抜粋/集約できるコースであり、費用は受講者の人数と日数による。Tornado、VxWorks 5.5のお客様が、VxWorks 6.xマスターコースから、リアルタイムプログラミングを省略してVxWorks 6.xの新機能のみのカリキュラムを作成することも可能だ。営業またはトレーニング窓口に問い合わせてほしい。「カスタム・コース」は、従来から「プロフェッショナル・サービス」で実施していたものだ。お客様と相談のうえ、契約ベースで実施していく。

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実際にパブリック・コースのトレーニングに参加した方々からは、「デバイスドライバーの実習が良く、デバイスドライバーの感覚がつかめた」などの声も寄せられている。

競争力ある製品をいち早く開発するために、ウインドリバーのトレーニングが大きく貢献していくだろう。



 

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