ハードウェアと組込仮想化の統合

組込システムの多くは、独立した複数のプロセッサで構成されています。たとえば、リアルタイムコントローラとオペレータ用ディスプレイ、コントロールプロセッサ、データパスプロセッサなどです。このようなシステムは、複数のプロセッサを個別に使用している場合が多いため、部品コストや消費電力、フットプリント、メンテナンスコストなどトータルソリューションとしてのコストがかさみます。

組込仮想化では、1つのCPUにマルチプロセッサシステムを組み込んで、コストやパッケージングの削減、消費電力の節約を可能にするとともに、必要なコンポネントの機能分離を維持できます。

マルチコアCPUに移行すれば、リューション全体の性能が大幅に向上します。問題は、ビジネスをサポートするために、マルチコアCPUをどのように構成するかということです。 マルチコア開発のための最も広範囲なソリューションが、ウインドリバーの組込仮想化です。

ウインドリバーの組込仮想化ソリューションとは?

組込仮想化を活用すると、個別のコンピュータボード上にあった複数のCPUを、単一のボードすなわちCPU上の1つのマルチコアに統合できます。この統合では、ディターミニズム、低いレイテンシ、デバイス構成に対するファイングレインコントロールといった要素についてアプリケーションが求める要件を満たす必要があります。

reduce component costs while increasing performance

組込仮想化を利用し、複数の単一プロセッサボードを単一のマルチコアCPUに統合して、コンポネントコストを削減

組込仮想化を利用すれば、既存の製品設計を従来の単一コアCPUからマルチコアCPUに、最小限の負担で移行することができます。

ウインドリバーの組込仮想化を利用するお客様は、統合によって以下のような利点を実現しています。

  • 売上原価(COGS)の削減
  • デバイスの小型化、軽量化、および省電力化(SWaP)
  • 消費電力の削減
  • CPU性能の向上
  • マルチコアCPUへの容易な移行

組込仮想化を利用した統合の例を以下に挙げます。

  • 次世代マルチコアOSによるインダストリアルコントロールシステム: 従来の組込コントロールシステムは、小規模から中規模なマイクロコントローラをメインの監視システム(SCADA)にリンクしたネットワークが一般的でした。また、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)、ヒューマンマシンインタフェース(HMI)、エンタープライズシステムへの接続には、汎用デスクトップOSが動作しているインダストリアルPCを利用します。このような異種システムの集合体になることから、ハードウェアサプライヤ、ソフトウェア開発ツールチェーン、オペレーティングシステムが多数関わることになります。マルチコアと組込仮想化を利用して複数のオペレーティングシステムで動作する1つのプラットフォームに、これらのシステムをすべて統合すれば、大幅なコスト削減が達成されます。
  • 多機能プリンタ: 他の複合コントロールシステムと同じく、ハイエンドのプリンタも複数のマイクロコントローラとセントラルコントローラを使用する、きわめて複雑なデバイスであり、GUI/HMIは個別のハードウェアが受け持ちます。マルチコアと組込仮想化を利用して複数のオペレーティングシステムで動作する1つのプラットフォームに、これらのシステムをすべて統合すれば、大幅なコスト削減が達成されます。
  • コントロールパスとデータパスの統合: テレコムやネットワークでは一般的に、データパス処理とコントロール/管理の個別の計算機能をサポートするために、別々のCPUとそれに対応するハードウェアが必要です。マルチコアと組込仮想化を利用すれば、こうした個別のシステムを1つのハードウェアセットに統合したうえで、必要なシステム分離も確保できます。このような統合から、システム設計はシンプルになって信頼性が高くなり、コンポネントコストと消費電力の削減につながります。

組込仮想化ソリューションの評価と選定を行う際には、リアルタイムオペレーティングシステムの完全な製品ポートフォリオを提供できるベンダを選定することが重要です。そのリアルタイムオペレーティングシステムは多数のハードウェアアーキテクチャ上で、リアルタイムハイパーバイザや完全な開発ツールチェーンと緊密に統合されている必要があります。Wind River Embedded Development Kitsを確認して、専用ハードウェア上に事前インストール済みのウインドリバーの包括的なリアルタイム組込製品群を評価するようにしてください。立ち上げ時間は、週単位から分単位に短縮されます。事前準備をスキップし、して、アプリケーションの統合をすぐに開始できます。

ウインドリバーが組込仮想化サプライヤとして他にはない適格性を持つ理由

ウインドリバーは、業界で最も包括的な組込仮想化開発ポートフォリオを提供します。ウインドリバーのソリューションは、Intel®、Power、ARM、MIPSなど複数のアーキテクチャをサポートしており、優れたプロフェッショナルサービスとカスタマーサポート、ハードウェア統合の専門技術、盛んなパートナーエコシステムによって支えられています。

スマートなネットワーク対応デバイスを構築するという課題を支援する、他にはない適格性を有します。

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