車載アプリケーション要件に応じて最適化されたLinuxプラットフォームを提供
自動車にはさまざまな形でネットワーク技術とコンシューマ技術が集積されています。例えば、後部座席用エンタテイメントシステム、マルチメディア搭載ダッシュボード、先進的なナビゲーションシステム、MP3プレーヤーなどミュージックプレイヤーやインターネットを含む、コンシューマエレクトロニクスとの接続性、安全性とセキュリティ機能への要求の高まりに応える電子制御式ドライブシステムがその代表例です。業界アナリストは、2010年までにソフトウェアと電子機器が自動車の約40%を占めるようになり、1億行ものプログラムコードが盛り込まれた自動車もあらわれるだろうと予測しています。
インフォテインメントやテレマティックス機器に関して、自動車メーカーは難題に直面しています。自動車のライフサイクルが10年程度であるのに対し、コンシューマ向け機器は数カ月で新バージョンが発売されます。このため自動車メーカーは、現在から将来にわたってコンシューマ向け機器のバージョン統合を可能にする、柔軟性を備えた設計が必要になります。また、複雑な製品開発プロセスや大規模なコンフィギュレーション管理という課題もあります。自動車メーカーはコストのかかる統合という問題に加え、コスト増大と市場導入までの期間短縮に対するプレッシャーの増加、品質や信頼性、顧客ロイヤルティの課題にも取り組まなければなりません。
新しいインフォテインメントやテレマティックスアプリケーション機器の開発には、数多くの技術の相互運用性との連携、また、多数のベンダとの連携が必要となります。こうした機器は、実用配備の際に企業独自のクローズドプラットフォームからネットワーク接続されたプラットフォームに移行されるため、オープンで柔軟性の高いアーキテクチャだけでなく、コンシューマエレクトロニクス、自動車、ネットワークの各業界の専門知識が必要となります。こうした新たな接続性によって複雑さはいっそう増します。相手先ブランド製造メーカー(OEM)やサプライヤは、ありとあらゆるアプリケーション、オペレーティングシステム、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)のオプションを管理しなければなりません。
OEM企業や主要サプライヤは、新しいプラットフォームデザインにふさわしいテクノロジとしてLinuxへの移行を進めています。迅速な開発の手段を提供するマルチメディアと接続機能の豊富なオプションは、イノベーションと差別化の新たな機会を生み出しています。しかし、基本的なオープンソースのソリューションだけでは不十分です。Linuxベースのテクノロジは自動車での使用に合わせて強化しなければなりません。パワーステートマネジメント、「インスタントオン」や高速ブート、堅牢なファイルシステム、システム・インフラの強化。これらはkernel.orgによる従来の提供ソースを超えた車載アプリケーション要件のほんの一例です。
なぜウインドリバーなのか
ウインドリバーは、自動車向けに最適化されたLinuxソリューションの開発をリードしています。自動車市場のニーズに適合したLinuxプラットフォームは、オートモーティブマーケット仕様の確立を先導し、コードのファーストイテレーションに寄与することにより、次の開発計画を活性化し、業界の標準から外れないようお客様のプラットフォームの路線を維持します。これによりお客様の投資が保護され、また、プラットフォームのさらなる差別化に向けて利用可能な、互換性のあるアプリケーション、ミドルウェア、ツールの選択肢が広がります。
ウインドリバーはオープンソース市場のリーダーとして、真の規格は特定の企業のものではなく、業界の共有物であると認識しています。したがってウインドリバーも、誰もが貢献、開発し、利益を得られるよう、オートモーティブマーケット向けの仕様とコードを公開しています。同時に、規格とソースのさらなる改良を先導し続けています。オープンソース規格に関する詳細はMoblin.orgをご覧ください。
ウインドリバーは、オートモーティブマーケット向けに最適化された車載機器用Linuxソリューションの商用バージョン、Wind River Linux Platform for Infotainmentを提供します。Wind River Linux Platform for Infotainmentには、単なるLinuxのディストリビューションを超え、オートモーティブマーケット向けに強化されたミドルウェアや入手可能な付加価値ハードウェアのデバッギングおよび開発ツール、世界規模のサポート、プロフェッショナルサービス、補償モデルや柔軟なビジネスモデルを含むオープンソースのビジネスソリューションが盛り込まれています。
オートモーティブマーケット向けソリューション:ウインドリバーは、インフォテインメントやテレマティックス機器の開発ライフサイクル全体を支援する、最適化されたLinuxプラットフォームや商用サポート、プロフェッショナルサービス、統合開発ツールが組み込まれたオープンソースに基づくソリューションを提供します。
規格:ウインドリバーは、自動車用途向けLinux規格の確立を主導し、そうした規格の業界内の合意形成と承認を後押ししています。より幅広い活動として、AUTOSARからCVTA(Connected Vehicle Trade Association)まで、オープンな業界標準の推進に努力しています。
パートナー:自動車アプリケーションの有力プロバイダが参加する、当社の広範なエコシステムにより、お客様は付加価値機能の開発と開発期間の短縮に専念できます。