「Global DSO Leader」として、最新のDSOソリューションを紹介
2008年5月14日(水)~5月16日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいてリード エグジビション ジャパンが主催する「第11回 組込みシステム開発技術展(ESEC:EMBEDDED SYSTEMS EXPO & CONFERENCE in TOKYO)」が開催されました。ここでは、ESEC2008ウインドリバーブースの様子をレポートします。
ウインドリバーは、DSO(Device Software Optimization:スマートデバイス搭載ソフトウェアの最適化)を強力に推進してきています。ESEC2008では「Global DSO Leader」をテーマとして、最新のDSOソリューションを紹介しました。
ウインドリバーブースにおいて、マーケット別ソリューションコーナーではキャリアグレードLinux対応ネットワーキング機器向けリファレンスボードを、デジタルリビング、オートモーティブ機器、モバイル機器ソリューションを、またマルチコアソリューションとして主にSMP対応VxWorksやWind River Linux、パートナーエコシステム、製品搭載事例コーナーにおいてはウインドリバー製品搭載のお客様の製品事例を紹介。また、シアターゾーンにて、延べ53回のプレゼンテーションを行いました。
製品搭載事例コーナー
製品搭載事例コーナーでは、三菱電機社製「GT1595-XTBA」や「C言語コントローラ Q12DCCPU-V」、モバイルテクニカ社製の「無線IP電話機 MobbyTalk253」、ソニー社製の「ロケフリHomeHD LF-W1HD」、横河電機社製の「eMbedded M@Chine-Controller e-RT3 2.0 F3RP62」、ボーイング社製「ドリームランナー(Boeing 787)」などを紹介しました(順不同)。


マーケット別ソリューションコーナー
マーケット別ソリューションコーナーでは、オートモーティブ機器、モバイル機器、デジタルリビング、キャリアグレードLinux対応ネットワーキング機器向けリファレンスボードの各マーケットに向けた具体的なソリューションを紹介しました。
- オートモーティブ機器
オートモーティブ機器では、Wind River Linux対応のオートモーティブ機器対応マルチメディア プラットフォームを紹介。インテルの最新チップであるAtomプロセッサーを搭載したインテル システム コントローラ ハブにWind River Linux 2.0を搭載し、独自のGUIやビデオ・コーディックによるデモも行いました。今後は、Automotive Multimedia Platformへと発展させていく予定です。

- モバイル機器
モバイル機器では、NECエレクトロニクスが提供している「platform OViA」に向けた基本パッケージを紹介しました。開発ボードやOS、デバイスドライバ、マルチメディアモジュールなどをLSIに最適化して提供するものです。

- デジタルリビング
デジタルリビングとしては、VxWorksの搭載事例としてソニーの「ロケフリHomeHD」を紹介しました。ブルーレイディスクレコーダーからの1080iのフルHDの配信デモも行いました。

- キャリアグレードLinux対応ネットワーキング機器向けリファレンスボード
ネットワーキングコーナーでは、キャリアグレードLinux4.0が対応したパートナーの各ボードを紹介しました。
日本エマソンのエンベッド・コンピューティングの「PrAMC-6201」および「ATCA-7221」、サン・マイクロシステムズの「Metra CP3220」および「Metra CP3260」、日本ラディシスの「Promenrum MPCBL0050」、コントロンテクノロジージャパンの「AM410+AT8400」、GE Fanucの「Telum NPA-58x4」および「AT2-5800」を展示しました。
マルチコアソリューション:SMP対応VxWorksコーナー
VxWorksコーナーでは、SMP マルチコア対応版VxWorks6.6、デバイス管理 Wind River Device Management、マルチコア対応リファレンスボード、オンチップ デバッグ ツール(JTAGツール)、開発環境Wind River Workbench、オンチップデバッグツール対応デバイスを紹介しました。
- マルチコア対応版VxWorks6.6 SMP
マルチコア対応版VxWorks6.6 SMPをマルチコア対応リファレンスボードに接続して、AMPとSMPの開発環境のデモを行いました。
AMPのデモでは、Core0で共有メモリにデータを書いて、Core1でその内容を読み込むデモ構成としました。これにより、別々のコアで別個のソフトウェアが動作しながら、共有メモリでデータ共有を図っていることが分かります。
SMPのデモでは、Wind River System Viewerを用いて、マルチコアで動作する際のボトルネックなどをビジュアルに見るデモを実施しました。
- マルチコア対応リファレンスボード
マルチコア対応リファレンスボードとして、インテル社のXeonプロセッサー評価ボードおよびCore 2 Duoプロセッサー評価ボード、フリースケール社のMPC8572評価ボード、そしてウインドリバー製MPC8641D評価ボードを紹介しました。

- デバイス管理 Wind River Device Management
デバイス管理 Wind River Device Managementは、製品が稼動中でも、遠隔でのモニタリングや診断、管理、問題解決、アプリケーションのアップデートなどを行うことができるツールです。展示では、ASCIIアートで描いたリンゴの絵を、システムをリスタートすることなくVxWorksのロゴに変更されるデモを行いました。
- オンチップ デバッグ ツール(JTAGツール)
オンチップ デバッグ ツール(JTAGツール)のハードウェア製品としてWind River Probe、Wind River ICEを紹介し、ソフトウェア製品としてWorkbench On-Chip Debugging Edition、On-Chip Debugging API/Utilityを紹介しました。

- 開発環境Wind River Workbench
開発環境Wind River Workbenchの展示では、単体/統合テストツール、メモリ解析、データフロー解析、Wind Riverシステムビューア、トレース解析、カバレッジ解析といったWorkbenchで提供する豊富な機能を紹介しました。

- オンチップデバッグツール対応デバイス
オンチップデバッグツール対応デバイスとして、Wind River ICE、Wind River ICEのオプション製品のWind River CONNECTやWind River TRACE、Wind River Probe、2008年後半リリース予定の最新Wind River ICE2といったデバッグツールを展示しました。
また、オンチップ デバッグ ツールに対応しているザイリンクス社製Virtex-4評価ボード、マインドスピードテクノロジーズ社製Comcerto100評価ボード、アーム社製ARM11 MPCore評価ボード、ウインドリバー社製MPC8641D評価ボードも紹介しました。

Wind River Linuxコーナー
Wind River Linuxゾーンでは、ネットワーク機器開発向けプラットフォーム、デジタルコンシューマ機器開発向けプラットフォーム、リアルタイムLinux拡張機能を紹介しました。
- ネットワーク機器開発向けプラットフォーム、Linux版
ネットワーク機器開発向けプラットフォームのLinuxとして、Wind River Platform for Network Equipment, Linux Editionを紹介しました。キャリアグレードLinux4.0対応Linuxであり、通信事業者向けネットワーク機器や各種ネットワークインフラ機器搭載のデバイスソフトウェア向け開発に最適化された商用Linuxソリューションです。

- デジタルコンシューマ機器開発向けプラットフォーム、Linux版
デジタルコンシューマ機器開発向けプラットフォームのLinuxとして、Wind River Platform for Consumer Devices, Linux Editionを紹介しました。モバイル機器製品、デジタル家電などのコンシューマ機器のデバイスソフトウェア開発に最適化された商用Linuxソリューションです。

- リアルタイムLinux拡張機能
リアルタイムLinux拡張機能として、Wind River Real-Time Core for Linuxを紹介しました。Linuxカーネルを変更することなく、Linux上でリアルタイム性を実現するものです。デモとして、フリースケール社のi.MX31評価ボードに搭載し、リセットボタンを押したリブート時間の短さを体験していただきました。

プロフェッショナルサービス
プロフェッショナルサービス開発事例として、「デジタル映像撮影向け超高感度カメラ」を紹介しました。今秋公開予定のハリウッド映画「WANTED」に使用されたものです。

パートナーエコシステム
パートナーエコシステムとして、バーチャテック・ジャパン社、アドバネット社、インテル社、ソフトサービス社、エンサーク社、アイティアクセス社、NECエレクトロニクス社が出展いただきました(順不同)。なお、NECエレクトロニクス社は、マーケット別ソリューションコーナーに出展いただきました。-
バーチャテック・ジャパン
バーチャテック・ジャパンでは、仮想ソフトウェア開発環境の「Simics」を紹介しました。Wind River Workbenchと接続し、実機デバッグと同様の開発環境を実現しています。

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アドバネット
アドバネットは、VxWorksをBSPとしてサポートしているボードメーカーです。展示では、既存のPowerPC搭載ボードに加え、「AMCC440EPx」や「FressScale MPC8610」を搭載したボードの開発を紹介しました。

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インテル
インテルでは、AtomプロセッサーZ510を搭載した車載用カーインフォテインメント・システム「PCS-8230」を紹介しました。台湾のボードメーカーであるポートウェルが開発したシステムです。

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ソフトサービス
ソフトサービスでは、SEMIスタンダードに準拠した製造装置向けのGEM通信をサポートするミドルウェアである「SMART-GEM」を紹介しました。VxWorks上で動作するミドルウェアです。

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エンサーク
エンサークでは、組込みデータベース/データ処理機能である「DeviceSQL SDK」を紹介していました。複数のデバイスに分散したデータを一括して検索するデモも行いました。

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アイティアクセス
アイティアクセスでは、XMLベースのGUI開発ソリューションである「UIEngine」を紹介しました。XMLベースのリッチコンテンツをVxWorksで実現することができます。
