最適化されたマルチコアの採用
マルチコア技術はDSO(Device Software Optimization:デバイスソフトウェア最適化)業界にとって、次世代の革新をもたらす技術です。Wind River VxWorksプラットフォームでは、オペレーティングシステム、ネットワークスタック、開発ツールにおける対称型マルチプロセッシング(SMP)に加えて、新たに非対称型マルチプロセッシング(AMP)機能で拡張されており、マルチコア技術のメリットを極めて容易に活用することができます。
VxWorks 6.7 Multiprocessingアドオン製品は、VxWorks 6.7ベースの全プラットフォーム向けのオプションコンポーネントであり、最新のマルチコアプロセッサの最適化をサポートします。
VxWorks Multiprocessingで、開発者は以下の事が可能になります。
- SMP、AMP、およびネットワーク最適化を組み合わせて使用し、システムをより少数のハードウェアプラットフォームに統合することで、より低コストのマルチコア製品を提供
- マルチコアプロセッシング対応で、市販かつサポート対象のランタイムプラットフォームや開発者ツールを活用し、市場投入をスピードアップ
- リスクと開発投資を低減しながら、パフォーマンスの高いマルチコア製品を提供
- 既存の開発ツールにMP拡張機能を利用し、ユニプロセッサ(UP)開発向けに提供されているものと同様の環境とプロセスを活用することにより、開発コストの削減と生産性を向上
- マルチプロセッシングに関するウインドリバーの専門知識と広範な技術サポートが、柔軟な設計アプローチを実現
VxWorks Multiprocessingは完全なVxWorksプラットフォームアドオン製品としてパッケージ化されており、ランタイムおよびミドルウェア、市場をリードするウインドリバーのツールスイート、主要なマルチコアプロセッサのサポートで構成されています。これらはいずれもマルチコア環境での実行とデバッグに対応しています。
ランタイム機能
- VxWorks AMP
ユーザはマルチOSの実行、異なるタスクの処理、そしてシステム間通信に対応したシステムを構築することが可能です。
主な機能- VxWorksの複数のインスタンスをサポート
- MIPCを使用したインターモード通信
- 共有メモリとハードウェアのパーティショニング
- AMPシステムの起動
- 共有デバイス、仮想コンソール
- AMPデバッギング
- VxWorks SMP
OSの単一インスタンスが、単一システム内で複数のプロセッサを使用できます。パフォーマンス、スモールフットプリント、高信頼性、ディターミニズムといったRTOSの主な特性は、VxWorksのUPコンフィギュレーションと同様です。
主な機能- マルチタスキング: タスクと割込みの真の並列実行
- 同時タスクスケジューリング: 優先度に基づく割り込み型スケジューラにより、異なるCPU上でタスクの同時実行と自動ロードバランシングを実現
- 相互排他: 異なるCPU上で同時に受信したタスクと割込みを正確に同期化する特殊なメカニズム
- CPUとの親和性: 特定のタスクや割込みを特定のCPUに割り当てる機能
- API互換性: SMP用に定義された、VxWorksユニプロセッサコンフィギレーションとの互換性を持つ APIを使用するアプリケーション
- VxWorks SMPシミュレーション機能: 物理的なハードウェアがなくてもSMPアプリケーション開発を開始可能;SMP製品の導入用として、すべての標準的なユニプロセッサVxWorksインストールにSMPシミュレータが付属
- ハードウェアの拡張サポート: 大手シリコンメーカーのマルチコアプロセッサに対して、パフォーマンス最適化と拡張サポートを提供
- VxWorks 6.7ベースのプラットフォームをすべてサポート
- Wind River General Purpose Platform(汎用)
- Wind River Platform for Automotive Devices(オートモーティブデバイス用)
- Wind River Platform for Consumer Devices(コンシューマデバイス用)
- Wind River Platform for Industrial Devices(インダストリアル用)
- Wind River Platform for Network Equipment(ネットワーク機器用)
マルチプロセッシング用に拡張された開発ツール
マルチコアプロセッサのプログラミングは、組込ソフトウェア開発者が管理しなければならない複雑さのレベルが上がっています。ひとつのコアから別のコアへスレッドが移動するため、この複雑さはマルチプロセッシングシステムの設計、開発、デバッグのすべてに及びます。
ボードの立ち上げからオンチップおよびソースレベルのソフトウェアデバッギングまで、あるいは、アプリケーションの移行からシステムの最適化まで、作業を完了するには適切なツールが必要となります。ウインドリバーは、マルチコアプロセッサ特有のニーズに対応できるよう、中核となるツールセットを強化しています。
- Wind River Workbench, On-Chip Debugging Edition:特許申請中のマルチコアデバッグテクノロジを使用し、ハードウェアとソフトウェア間の問題をすばやく識別できるようにします。
- Wind River Workbench 開発環境:高度なデバッグ、分析、視覚化、ターゲットシミュレーションを提供します。



