2006年4月14日

【 報道用資料 】  

ウインドリバー、
マルチコア・デバイス・ソフトウェア・イニシアティブを発足

 

ARM、ブロードコム、フリースケールと協業
マルチコア・プロセッサで著しい高性能化を実現する戦略的DSOイニシアティブ

2006年3月21日--スマートデバイス搭載ソフトウェアの最適化(DSO: Device Software Optimization)を推進するリーディングカンパニーであるウインドリバー株式会社(本社:渋谷区広尾、代表取締役社長:藤吉 実知和、米国本社:アラメダ、ナスダック上場: WIND、以下ウインドリバー)は本日、デバイス市場におけるマルチコア・プロセッサ・アーキテクチャーとソリューションの普及を促進することをめざした、戦略的イニシアティブの発足を発表しました。

ウインドリバーのマルチコア・プロセシング・イニシアティブは、オープンソースの関連組織において、その技術の標準化や世界的な普及展開、支援においてリ―ダーシップ的な役割を発揮してきた企業の考え方と、先進的な半導体技術の統合を取り込んだものです。

ウインドリバーのマルチコア・プロセッシング・イニシアティブは、ウインドリバーのDSO戦略上きわめて重要であり、マルチコアを採用することによって、より高い性能を発揮するデバイス開発を可能にするソフトウェア・ソリューションの提供を目指しています。

この戦略と考え方をいち早く実現するために、ウインドリバーは先進的なマルチコア技術をもつARM、ブロードコム、フリースケールの各社と密接に協業していきます。

ウインドリバーには、25年以上にわたるデバイス・ソフトウェアの最適化の経験があり、ソフトウェアの実行環境の観点からマルチコア・プロセッサの価値を引き出せるという強みがあります。ウインドリバーは、機器メーカが、マルチコア・プロセッサを搭載した製品を、より良い品質、より高い機能で、より素早く市場に出荷することができるよう、中心的な役割を担っていきます。ウインドリバーのマルチコア・プロセッシング・イニシアティブは、マルチコア・プロセシングの抱える問題を解決するために、次の5つの方針を打ち出しています。

(1)他の標準化組織との連携をもって、業界の標準化を推進する
(2)マルチコア搭載の機器開発に最適化されたツールを提供することによって、開発の効率化を促進する
(3)マルチコア搭載の機器開発に対する柔軟で多様なOS方式を提供する
(4)オープンで検証済みのマルチコアおよびマルチプロセッシング・パートナー・エコシステムを提供する
(5)マルチプロセシングに精通したエンジニアによるグローバルなサービスとサポートを提供する

マルチコア・プロセッサは、2つ以上の独立したプロセッサを1つのユニットに統合したもので、その多くはワンチップの半導体回路として設計されています。従来のシングルコアのプロセッサは数年前まで処理速度を約2年で倍に向上してきました。最近ではクロック周波数による速度の向上が難しくなり、半導体メーカーはマルチコア設計により性能を倍増させていくことにしのぎを削ってます。マルチプロセッシングは、性能、スケーラビリティ、コスト効率を向上させはしますが、同時に様々な複雑な問題を生じさせます。

デバイス・メーカーが直面している問題は、斬新なマルチコア・プロセッサを活用しようとすると、ソフトウェア・アーキテクチャ・モデルが複雑であり、開発ツールは不十分で業界標準が欠如しているという点でした。

ウインドリバーのチーフ・マーケティング・オフィサーのジョン・ブルッグマンは、次のように語っています。

「デバイス市場でマルチコア・プロセッサの採用の普及の妨げとなっている要因は、次世代のプロセッサがもつ強みを引き出し最適化するソフトウェアのエコシステムが未成熟だったことにあります。ウインドリバーは、厳しい市場競争の中でマルチコア・プロセッサという転換期の技術を広く採用できるように、デバイス・メーカーが直面しているソフトウェアの複雑性の問題に対処しつつあります。私たちは標準化団体における活動で指導的な役割を果たすことにより、標準技術に基づいたソフトウェア・プラットフォームの選択肢、柔軟性、使いやすさを実現し、その結果マルチコアの採用が大きく広がることになると期待しています」

資料
ウインドリバー マルチコア・プロセシング イニシアティブの方針について

1: 他の標準化組織との連携をもって、業界の標準化を推進する

ウインドリバーは、Eclipseファンデーションやマルチコア・アソシエーションなどの複数の標準化団体でリーダ的な役割を果たしている唯一のデバイス・ソフトウェアベンダーです。ウインドリバーはEclipse内のDSDPプロジェクト(Device Software Development Platform)を通じて、マルチコア・デバイスの開発および開発環境の進化に貢献したり、また、マルチコア・アソシエーションにおいては、デバッグAPIの仕様策定の際のビジョンを示すなど、リーダーシップを発揮しています。また、TIPCコンソーシアム、OSDLモバイルLinuxイニシアティブ、Kernel.orgなどのでも積極的に活動しています。

2: マルチコア搭載の機器開発に最適化されたツールを提供することによって、開発の効率化を促進する

マルチコア搭載の機器におけるソフトウェア開発は、シングルコアと比較して非常に複雑となり、従来とは異なる考え方が必要となります。ウインドリバーが提供するEclipseベースの開発スイート「Workbench」には、最新のマルチコア・プロセッサやマルチ・OS搭載の機器開発およびデバッグを行うことが可能です。さらに、動的診断ツール「Workbench Diagnostics」では、マルチプロセッシングのアクセス競合のような解決が困難で時間を要する問題に、ピンポイントで対処できるように設計されています。

3: マルチコア搭載の機器開発に対する柔軟で多様なOS方式を提供する

マルチコア搭載の機器開発のためのオペレーシング・システムにはいくつかの選択肢があります。ウインドリバーは、まず、LinuxとVxWorksをベースとした実行環境の提供や、SMP(対称型マルチプロセッシング)、AMP(非対称型マルチプロセッシング)およびVirtualized OS(仮想OS)をサポートによって、マルチコア機器開発におけるより柔軟なOSの選択肢を提供しています。

4: オープンで検証済みのマルチコアおよびマルチプロセッシング・パートナー・エコシステムを提供する

ウインドリバーは、ブロードコムやフリースケールを含む主要な半導体メーカーとの協業により、最新のアーキテクチャやプロセッサに対応したプラットフォームを提供しています。今後、更に発展させ、マルチコア・プロセッサ対応のレファレンスデザインやボード、BSP(ボード・サポート・パッケージ)を提供していきます。さらに、ウインドリバーはALTソフトウェア、データライト、Kukaコントロールズ、ソリッド・インフォメーション・テクノロジー、ティルコンなどの企業との協業により、ソフトウェアのパートナー・エコシステムも実現しています。

5: マルチプロセシングに精通したエンジニアによるグローバルなサービスとサポートを提供する

ウインドリバーのグローバル・サービスとサポートでは、お客様が短期間で製品化できるように、マルチプロセッシングに精通したエンジニアが対応する体制を築きます。テクニカルサポートのみならず、システム統合やマルチコア・デバイス・ソフトウエアの最適化、さらに、コンサルタントなど幅広くお客様のニーズに応じた対応が可能となります。

Wind River および ウインドリバー株式会社について
ウインドリバー (www.windriver.com、Nasdaq: WIND)は、スマートデバイス搭載ソフトウェアの最適化(DSO)をワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、企業が、スマートデバイスに搭載するソフトウェアをより高い品質、信頼性のさらなる向上をリーズナブルなコストで開発することを可能にし、早期にマーケットへ投入することを支援します。Wind River Workbench、General Purpose Platform(汎用プラットフォーム)、特定マーケット別Platform 製品は、ソフトウェア開発全工程におけるコスト、リスクを低減、デバイス機器の品質と信頼性向上に貢献します。設立は1981年、カリフォルニア州アラメダ(Alameda)に本社を置き、世界16カ国で事業を展開しており、国内ではウインドリバー株式会社より最新の製品/サービスを提供しています。

※ Wind River Systems、Wind River Systems ロゴ、VxWorks は、Wind River Systems, Inc. の登録商標または商標です。他のすべての名前は、各社の商標、登録商標またはサービスマークです。


<リリースに関するお問い合わせ先>
ウインドリバー株式会社
東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクェアタワー
マーケティング本部 広報室
お問い合わせはこちらから

 



Get in touch or let us know how we're doing.