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リアルタイム性を備えたオープンソース仮想化 容量、拡張性、運用コストおよび設備投資コストの課題が、ネットワークの飛躍的な成長によって生じ、サービス事業者の最大の懸念になっています。既存のネットワーク要素は、機能が固定された独自仕様の機器上に構築されています。しかしそれでは、パフォーマンスと高い信頼性が求められるSLAを維持しながら、ネットワークの効率化や、より高価値なサービスの提供を求めるニーズの高まりに応えられなくなってきました。 ウインドリバーはこういった課題への対処を支援するために、オープンソースのカーネル仮想化技術に、実績のある商用Linuxディストリビューションを組み合わせた、リアルタイム仮想化ソリューションWind River Open Virtualization Profileを開発しました。Open Virtualization Profileは完全インテグレーション済みで、パフォーマンスが最適化されたソリューションです。専用のOSやハードウェアを稼働する多数のアプリケーションや機能を、1つのシステムに統合することが可能です。超低レイテンシとディターミニスティックなパフォーマンスの達成を前提に設計されており、ネットワーキング、オートモーティブ、メディカル、インダストリアルなどオープンソースのソフトウェアを必要とする各業界で、次世代の設計に応用できます。 |
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ネットワーク業界は、オープンソースソリューションの導入で常に主導権を握ってきました。現在ネットワーク機器ベンダが、高パフォーマンスとディターミニスティックなアプリケーション動作を求める業界のニーズにより適した、オープンソース仮想化ソリューションを検討しているのは当然です。Open Virtualization Profileは、インテリジェントネットワークの厳しい要求を満たす最適なソリューションです。
RAN(無線アクセスネットワーク)での仮想化
4G無線ネットワークを展開する携帯電話会社は、利用者向け無線データ送信コストを削減する革新的な方法を模索しています。Cloud RANは、このコストを大幅に削減できる大きな可能性を秘めた新しい機能アーキテクチャです。Cloud RAN(図7)では、基地局機能をBBU(Base Band Unit)とRRH(Remote Radio Head)に分離します。BBUには、レイヤ1のベースバンド機能とレイヤ2および3の基地局(BS:Base Station)機能が搭載されます。RRHは低雑音増幅器(LNA)、IFモジュール、アンテナから構成されます。BBUとRRH間のインタフェースは、CPRI(Common Public Radio Interface)およびOBSAI(Open Base Station Architecture Initiative)仕様で定義されます。このアーキテクチャでは、基地局機能を一元化できることで、展開コストを削減できます。
複数OSでのベスト・オブ・ブリードアプリケーションの統合
状況:IT部門では、ルーティング機能も稼働するアプライアンス用に、市販製品の中から最高のVoIPとセキュリティソフトウェアを柔軟に選びたいと考えています。
対応策:3つのワークロードを別個の仮想マシン(VM)に分担させることで、それぞれのネイティブOS上で個別に稼働することができます。その結果IT部門は、システムに搭載された他のソフトウェアにあまり左右されずに、アプリケーションの選定を行えます。
アプリケーションソフトウェアの分離
状況:ネットワーク事業者が、アプリケーション間で意図しないソフトウェアの干渉(侵入、バグなど)が起きないか心配しています。
対応策: 各アプリケーションを専用VMに割り当てます。それにより、すべてのメモリ空間がIntel® VTによってハードウェアで保護されるため、各々の実行環境と付随するデータを分離できます。アプリケーションの分離を強化するために、アプリケーションを専用プロセッサコアに割当てることも可能です。