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NECエレクトロニクスでは、ソフトウェア・プラットフォーム「platformOViA」を提供しており、ウインドリバーはモバイル機器プラットフォームのパートナーとしていち早くplatformOViAに参加してきた。ウインドリバーには、OSの提供、ツールの提供、システム・インテグレーションという、多くのソリューション提供を期待しているという。
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ハードウェアよりソフトウェア開発により多くの負荷がかかる
組込みソフトウェアは、ますます複雑化/大規模化してきており、多くの開発現場で「ソフトウェア爆発」が現実のものとなってきた。NECエレクトロニクスが提供している「platformOViA」は、こういった組込みシステムのソフトウェア爆発に対応する有効なソリューションとなるものだ。
現在、分野が異なるシステムにおいて、共通する機能が求められるようになってきた。たとえば、
(1)ブラウザや地上デジタル
(2)デジタルオーディオ
(3)著作権管理
(4)Java
などは、まさしく携帯電話やデジタルAV、車載情報機器など、異なる分野のシステムでも共通で搭載される機能となっている。さらに、それ以外にも多くの機能が異なる分野のアプリケーションで共用されてきた。
「技術の境目が薄れてきて、同じ技術を異なる分野でも活用するようになってきています。しかし、同じ技術を活用しながらも、誰が開発しても一緒な製品なら開発する必要はありません。クールなソフトウェアを作り出さなければダメなのですが、時間がない。つまり自分たちが価値を生み出すものに注力すべきなのです」(桑原氏)という。
すなわち、セットメーカの競争のステージは、「独創的なソフトウェアの提案力」へと大きく変化してきているのである。
また同時に、幅広いラインアップの同時立ち上げも重視されるようにもなってきた。ワールドワイドの競争のなかで、多様なニーズや規格に対して同時並行的にラインアップを充実させていけなければ、勝ち残ることが難しい。そういったニーズに対応していくためには、ハードウェアよりソフトウェア開発により多くの負荷がかかることになる。
ソフトウェアの構造を統一
このような組込みソフトウェア開発の現状に向けた解決策となるのが、「platformOViA」だ。
セットメーカでは、競合製品と差異化を図るために、よりアプリケーション部分の開発に注力している。そのため、デバイスドライバやOS、各種ミドルウェアについては、半導体メーカやミドルウェアミドルウェア・ベンダなどから提供されているものを積極的に活用するようになってきた。アプリケーションより下位レイヤのソフトウェアを作り込んでいては、負荷が大きすぎるからだ。しかし、ミドルウェアの活用ひとつとっても、ミドルウェア同士の相性といったインテグレーションの個々のベンダとの契約の手間などが発生することから、負荷がかかることも多い。
そこで、platformOViAでは、
(1)LSIに依存するソフトウェアはNECエレクトロニクスから提供する
(2)ソフトウェアキテクチャの統一
(3)さらにパートナーのミドルウェアを認定すること
これらのことによって、セットメーカが安心してアプリケーション開発に注力できる環境を実現している。
特に、ソフトウェアのなかでもさまざまなアプリケーションで共通に使われることが多いマルチメディア処理部分のAPIとして、OMF(OViA Media Framework)インタフェースを規定した。OMFインタフェースのAPIに従って開発したソフトウェアは、ハードウェアに依存せずに流用したり、異なるOS間でも再利用が可能になる。
これよって、platformOViA上で開発されたミドルウェアの多くを携帯電話、デジタルAV、車載システムという異なるアプリケーション間でも共有・共通化が可能になっていく。(図1)
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| 図1:platformOViAが提供するソリューション |
パートナープログラムによってミドルウェアやSIサービスを充実
ミドルウェアについては、パートナープログラムを用意することで、有力パートナーの優れたミドルウェアの整備を進めている。
また、パートナープログラムによって、
(1)有力パートナーのミドルウェアの整備
(2)プリインテグレートされたソリューションの整備
(3)プラットフォームに精通したシステムインテグレータによるソフトウェア開発支援サービスの提供
など、幅広いソリューションを提供することができる。
現在、platformOViAのパートナープログラムには、20社を超える企業が参加しており、ウインドリバーもその1 社として早くからパートナープログラムに参加してきた。
また、ハードウェアについては、NECエレクトロニクスが各アプリケーション分野に向けて最適化されたSoCなどを用意する。
たとえば、
(1)携帯電話にはMedityシリーズやMPシリーズ
(2)デジタルAVにはEMMAシリーズ
(3)車載システムには自動車向けASSP
などがある。
ウインドリバーとの協力でモバイル機器プラットフォームのパートナーとしてワールドワイド展開をより推進
platformOViAで提供されるソリューションは、図2のように五つの商品から構成されている。
すなわち、
(1)基本パッケージ
(2)ミドルウェア
(3)開発ツール群
(4)システム・インテグレーションサービス
(5)サポート・保守サービス
である。
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| 図2:platformOViAが提供するパッケージ内容 |
それらのソリューションのなかでも桑原氏は、ウインドリバーに対して、
(1)OSの提供
(2)ツールの提供
(3)システム・インテグレーション
という、多くのソリューション提供を期待していますという。
(1)OSへの期待については、Linuxをいっしょにやっていきたいという。「ウインドリバーは、組込みシステムに向けた信頼性の高く、パフォーマンスも優れたLinuxを提供しています。Linuxへのニーズが高まるなか、ウインドリバーのLinuxには期待しています」(桑原氏)。
(2)ツールについては、Workbenchによる開発のしやすさには定評がある。さらに、充実のサポート体制もポイントになっているという。
(3)システム・インテグレーションについては、「組込みシステムに向けたノウハウが必要であり、ミドルウェアを合わせ込む技術やデバイスのノウハウも要求されます。さらに、プロジェクトマネジメントの能力も求められます。ウインドリバーは、それらの能力をすべて備えており、システム・インテグレータとして大いに期待しています」(桑原氏)。
さらに、ウインドリバーは、ワールドワイドに事業を展開しており、北米本社においては強力な受託開発部門も持っている。「platformOViAはすでにワールドワイドに展開しつつあり、ウインドリバーと協力することでplatformOViAのワールドワイド展開をより推進していくことも期待しています」(桑原氏)という。
このようにウインドリバーのソリューションに対する期待は大きい。platformOViAとウインドリバーのソリューションがコラボレーションすることによって、セットメーカにとって競争力あるシステムを効率的に開発できる環境がより強化させることは間違いない。
ウインドリバーパートナー製品紹介ページ
http://www.windriver.com/japan/alliances/directory/list/nec_electronics.html


